ぶつくさと〜く
【Vol.70】 便秘 (2007.11)
先月、久しぶりに海外出張に行きました。
アメリカは西海岸、サンフランシスコ近郊にあるサンノゼ(San Jose)というところへ、単身で。
(いわゆるシリコンバレーと呼ばれる地区らへんです)
サンフランシスコの空港に着いてすぐにレンタカーを借りたんですけど、
空港を出て合流する道路が「US-101」という、いきなりのハイウェイなんですよね。
つまり、異国でレンタカーを借りて、慣れない車を運転し始めたとたんに、
片側4〜5車線もあるような、どでかいハイウェイにあれよあれよと合流させられ、
時速100キロ以上でビュンビュン飛ばして走る車たちの中に、ぽぃと放り出される訳なんです。
これは普段車を運転してない人間にとっては非常に辛い・・・。
しかも当然のようにあちらの車は左ハンドルでいらっしゃって、
どこに何のボタンやレバーがあるのかもよぅ分からん状態での100キロ越えなので、
ほんと、おしっこちびりかけでハイウェイを運転してました。
(たぶん、実際に数滴ちびった・・・おしっこだけに数cc)
まあそれは置いといて、成田からサンフランシスコまではANA便を利用しました。
サンフランシスコの空港に飛行機が到着し、ぞろぞろと乗客が飛行機から降りるところで、
現地の日本人スタッフらしき女性が、我々乗客の一人ずつに対して、
「ようこそ」「ようこそ」と、あいさつをしながら出迎えていました。
私は、一定のペースで発せられる「ようこそ」「ようこそ」を心地よく聞いていたのですが、
ついに私の番、となったとたんに、彼女のセリフが急に変わりました。
「ウェルカム」
・・・いきなりのカウンターパンチで、心にざっくりと傷を負ったのですが、
さすがにもぅそんな悲しい思いはしたくないというのが正直なところなので、
帰りの便では「日本国」のパスポートを手に持ち、
それがはっきりと見えるようにしながら機内に乗り込むことにしました。
(なんでこんな頑張らなあかんのや・・・)
それが功を奏した(?)のか、今回は英語で話しかけられることなく、
無事自分の座席までたどり着くことができました。
パスポート作戦大成功や〜ん!と思って、ふと気を抜いた瞬間、
日本人のスチュワーデスさんがすっと近寄ってきました。
そして一言、英語で「荷物上げましょうか?」と・・・(泣)
ほんま、日本の航空会社使っても、この扱いされるんかいっ!
もうええって、毎度お約束のこのオチ、もぅええって!
正直、私自身は本気で「それほど外国人顔やとは思ってない」人なんで、
ちょっとヘコみ気味の今日この頃なのでした・・・(チーン)
さて、ここ関東地方では、11月後半の連休はわりと天気がよかったので、
ふらっと「しいたけ狩り」なるものに行ってきました。
以前、大学時代のサッカーサークルのOBさんたちと大勢で行ったことがあり、
それがなかなかよかったので、今回は富田家(総勢2名)で行ってみることにしました。
・・・んが、うちには車がない上に、バイクで寒い中走るには結構な距離があったので、
電車にのんびり揺られての、ちょっとした小旅行となりました。
小田原駅(神奈川)からJR東海道線で静岡方面に2駅行ったところに、
「根府川(ねぶかわ)」という小さな駅があります。
そこから歩くこと約20分、山の中腹に、今回の目的地であるしいたけ狩りのお店があります。
朝8時半に出発し、東急・小田急・JRを乗り継いで、午前11時には現地に着いたのですが、
連休のためか、すでに家族連れでコミコミ・・・。
「子供がそないにしいたけ狩りをしたいもんか?」と、ちょっと不思議に思ったのですが、
実はしいたけだけでなく、みかん狩りなど他にもいくつか「狩りモノ」があったので、
それで子供たちも喜んで来ているようでした。
お店のおばちゃんに「今日は混んでるので、あまりしいたけ採らないでね〜」と、
しいたけ狩りを商売にしている店にしては若干矛盾したコメントを言われながらも、
滅多に体験できるものではないので、楽しみながらしいたけを採りました。
今まさに自分で採ったぷりっぷりのしいたけに加えて、お肉とシーフードと野菜(とビール)を注文し、
その場で自分たちで炭火焼きにして食べる・・・。
天気も景色もとてもよかったせいか、まぁほんと、最高の気分でしたね。
ちなみに、我々はしいたけを必死で両面焦げ目が付くまで焼いてたんですが、
もぅ終わりという頃になって隣のテーブルにやってきた家族連れの子供の一人が、
「何度もひっくり返して焼いたら美味しくないんだって〜」と隣で言ってるのが聞こえまして・・・(泣)
結局、最後の1、2枚は、その小さな子がふと発した情報だけを頼りに、
「裏側を上にして、水滴がじんわりと出てくるまで」焼いて食べました。
確かにしいたけ本来の香りと味がして、より美味しかったです・・・。
まぁいずれにせよ、美味しく食べて、いい運動にもなったので、楽しい小旅行となりました。
今年は流石にもう寒いかもしれませんが、みなさんも一度行かれてみてはいかがでしょうか〜?
そうこうしているうちに、関東の平野部でもようやくモミジが赤く色付き始めたようです。
うちの近所のイチョウは結構前から黄色くなっていたのですが、
モミジの時期がずいぶんと遅く感じられるのは私だけでしょうか?
ところでみなさん、葉が赤や黄色になる仕組みって、ご存じでしたか?
私は当然のように知らなかったのですが・・・
まず葉の付け根の部分に水を通しにくい栓ができることで葉に糖分が溜まり、
それが紫外線の影響で赤い色素(アントシアン)を生み出して紅葉するそうです。
また、葉緑素が分解されて緑色が減少し、黄色の色素(カロテノイド)が目立つようにもなるそうです。
聞いてみると「へ〜っ」ていう感じなんですが、まず栓ができるって、なかなか面白いですよね。
それによって葉に溜まったものがどんどん変化していく・・・。
まぁ簡単に言ってしまうと、葉っぱの「便秘」という訳ですよ。
(なんのこっちゃ)
てことは人間も、もうちょっと寒いところで頑張って便秘の状態を続けてると、
ええ感じに赤や黄色に変化してくるんとちゃいますかねぇ?
・・・まぁそんなあほなことはどうでもいいとして、
しいたけ狩りで行った小田原方面の山々も、
そしてサンフランシスコ近郊にあるスタンフォード大学前の並木道も、
ほどよく、赤や黄色に色付いていました。
当たり前のことなんですが、紅葉って、世界のあちこちで同じように見られるんですよね。
そしてきっと、世界中の人々は、それを見て同じように美しいと感じるんですよね。
人間たちは「違う考え」を持っているというだけで、こんなにも傷付け合っているのに、
草や木は、どこにあっても、そして誰に対しても、この地球上で「平等」に存在しているんですよね。
そんな風に考えると、自然の偉大さを、自然を守ることの大切さを、
改めて実感してしまうのは、私だけでしょうか?
(考えが飛躍し過ぎ・・・?)
みなさんは春夏秋冬4つの季節のうちで、どれが一番好きですか?
私は、子供の頃は確か夏や冬が好きだったと思うのですが、
20歳を過ぎてからは春、そして今は秋が一番好きな季節となっています。
(秋ってなんか、ちょっと寂しい感じがするでしょ?)
とあるネット上のサイトに、好きな季節から性格が分かる、と書いてありました。
秋が好きな人には「無口で感性の研ぎ澄まされた人が多い」と書いてあったのですが、
まぁ感性のことは良く分かりませんが、少なくとも無口ではないんやけどなぁ・・・。
・・・とまあそんなこんなで、今回もこれと言ったオチがないまま、
さらっとフェイドアウトさせてもらおうかと思います。
それではみなさま、インフルエンザに注意して、寒くなってきた「秋」を乗り切りましょう〜!
(Vol.70 おしまい)