ぶつくさと〜く
【Vol.71】 くどくど (2007.12)
♪かきねの かきねの まがりかど〜、たきびだ たきびだ おちばたき〜、
あ〜たろうか あたろうよ〜、きたかぜぴいぷう ふいている〜
どうもみなさま、こんにちは。
そろそろ初老の年頃になってきたとは言え、決してイカれてしまった訳ではありません。
我が地域の自治会では年に一度、「焼芋会」というイベントがあります。
いわゆる子供会や敬老会の方々、それに自治会が加わっての一大イベントです。
(と言っても近所の公園の片隅でやるだけなんですが〜)
師走の第一週、朝早くから大勢の大人たちが公園に集まり、
木々の間にある平らな土のスペースに、縦4m、横2m、深さ50cmほどの大〜きな穴を、
男衆たちが汗をかきながら必死で掘るのですが、
その姿はまるで、死体遺棄を行う犯罪集団・・・(いや、失礼しました)
まぁとにかく、その大きな穴に枯れ枝を敷き詰めてどんどん燃やし、
そこからは子供たちも手伝って、落ち葉や新聞紙をさらに入れていくと、
たき火どころか、キャンプファイヤーばりの大きな炎が数メートルの高さまで舞い上がり始めました。
私は大人の中では若い方だったので、最前線の火に近い場所で、
太くて長い枝を使って枯れ枝が偏っているのを直したりしていました。
すると突然、あの「きたかぜぴいぷう」が吹いてきて、
目の前の炎を巻き込んだものすごい熱風が、ぶわんと私の顔に向かってきました。
私は「うわっ、熱っ!!」と思わずのけぞって、火のそばから離れました。
「あ〜、熱かった」と思いながらも、そんな一瞬の出来事なんぞすぐに忘れ、
また元の位置に戻って作業をしていました。
火もやっと落ち着いてきたという頃に、女性陣が濡れた紙と銀紙とで丁寧に包んださつま芋を、
大人も子供も入り交じってどんどんと火の中に投げ込み、あとは焼き上がるのを待つだけ。
機械やストーブでない、枯れ枝と枯れ葉で作った本当(?)の焼き芋は、
もちろん場所によって焼き加減は様々で、当たり外れはあったものの、
それはそれで「らしさ」が出ていて、私にとっても懐かしい体験になりました。
美味しくて楽しいイベントを満喫し、「は〜、今日も無事終わったか〜」と家に帰ってからのこと。
真っ黒になった手をキレイに洗おうかと洗面所に立ったところ、
「ん?何か焦げ臭いなぁ。何や?何が臭いんや・・・?」
黒くなった手が臭いだけかなと思ってセッケンでごしごしと洗ったのですが、何も変わらず臭いまま。
まあええかと思いながら、何の気なしに頭をぽりぽりとかいたとたん、「ぼろっ」と何かが落ちました。
「え・・・?な、なに・・・?」
鏡でよく見てみると・・・なんと前髪がちりちりになってるじゃないですかっ!
しかも部分的に色が茶色になっていて、触ってみるとぼろぼろと崩れ落ちてくるじゃないですかっ!!
「うっぎゃ〜〜!!」
そうなんです、あの一瞬の熱風のおかげで、前髪が焦げてちりちりになってしまったんです。
さらには、まゆげの先っちょも焦げていて、文字通りコゲ茶色になってました・・・。
ただでも毛には敏感なお年頃なのに、わしをさらに薄毛にさせるんかい!
ほんま、すぐ風邪引いてまうわっ!この冬越されへんわっ!
う〜ん、北風のあほんだら〜〜!
(しかも服もちょっと焦げて、穴開いてました・・・)
さて、東京近郊では、通勤電車が人身事故などで遅れるのはよくあることなのですが、
それにしても先日は、かなり辛い目に遭いました。
(って、本当はよくあってはいかんのですが、もう麻痺してしまっているのが怖い・・・)
私が普段通勤に使っている東急田園都市線という路線があるのですが、
朝、最寄の駅に行ってみると、その上り線(渋谷方面行き)の電車がホームに停まったままになっており、
どうやら運行がほぼストップしている状態のようでした。
アナウンスでも、上り方面は運転再開がいつになるか分かりませんと言っていたので、
「こらあかん、迂回して横浜経由で都内へ向かお」と思った私は、下り線に乗って長津田というところまで行きました。
しかし、同じ考えの人が山ほどいたためか、その長津田駅のホームも改札も、
まるでジャニーズのコンサートの最前列のように、押し合いへし合いの状態で、危ない危ない・・・。
なんとか人の流れに乗って、JR横浜線に乗り換えて横浜方面を目指しました。
んが、その乗り換えたJR横浜線でも、踏切で非常停止ボタンが押されたか何かで、
「安全が確認されるまでしばらく停車します」ということで、途中で電車がストップ・・・(チ〜ン)
「わざわざ迂回したのに、ここでも足止めを食らうんかいっ!」と軽く独りツッコミしながらも、
10分ほど電車の中に閉じ込められただけで何とか動き出したので、
いろいろあったけど難関は全部乗り越え、あとは会社へまっすぐ向かうだけか〜と思っていました。
横浜駅手前の東神奈川という駅で、JR京浜東北線に乗り換えて東京方面へ向かいました。
しばらく電車は快調に走っていたのですが、とあるところで何故かどんどんとスローダウン。
どうも怪しげな雰囲気になってきたなぁと訝(いぶか)しんでいると、今度は線路に自転車が置かれていたとの理由でまた停止(チ〜ン)
もう放心状態になっていて理由も覚えていませんが、
その後さらに別の箇所でも、乗っている電車がストップしてしまってました。
ほんと、「なんや?わしの行くところ行くところで、誰かが先回りして嫌がらせしてんか?」と思うほど、
簡単には会社に着かせてくれない、一難去って、の一日だったのでした。
しかし、こんなについてない日もあるんですねぇ。
香川で3人が行方不明となったあの事件は、みなさんの記憶にも新しいところだと思います。
結果的には親族の一人が逮捕されましたが、3人とも殺害されるという最悪の結末を迎えました。
ネット上でもすでにいろいろ書かれていることなんですが、みのもんたが朝のTV番組で、
「(父親が発見したら)普通すぐ警察に電話しない?不思議だね〜」などと、
まるで父親を犯人扱いするかのような発言をしていたことに、非常に憤りを覚えます。
(しかも結局間違っていたくせに、何の謝罪もしてないとのこと)
みなさんがもしあの父親と同じ状況に立たされたら、どう思われますか?
つまり、自分の子供が誰かに連れ去られて殺されているかもしれない、
でもTVではなんと自分を犯人扱いしている・・・そんな状況になったらどんな気持ちになりますか?
私ならきっと「コイツほんま、殺したろか?」ってなると思いますよ。
(逆に、死にたい気持ちになる人もいるかもしれません)
どんな事件であっても、もしその家族や親族が近くに住んでいて、
その人がはっきりとした像を持った「個人」としてメディアに登場してきたとしたら、
誰もが一度は、何の確証もなく、「実はこの人が犯人とちゃうか?」と思ってみたりもするでしょう。
でもそれを、メディアの力を利用して、こいつが犯人だと決め付けるかのような発言を平気でし、
国民を扇動して「そう」思わせようというあの態度は、
メディアを利用した単なる公開リンチであって、ほんと、絶対にやってはいけない最低なことだと思います。
(そしてその最低なおっさんをずっと起用し続けて、同様に謝罪もしないTBSも、残念なTV局ですね)
ほんと、前にも同じようなことを書いたと思うのですが、
マスメディアに関わる方々には、その影響力を考えて「自分が責任を取れる発言」だけしてもらいたいと思います。
(責任持たれへんのやったら、近所の井戸端会議かなんかで、力説して喋っとけっ!)
※ちなみに、ワタシはこのホームページで書いてることには責任持っとりますよ。
・・・てか、こんなホームページ、社会的影響力ゼロなんで責任もへったくれも無いですけども〜(泣)
ただし一方で、自分もそうなんですが、受け取る側もメディアの意見を鵜呑みにしすぎなんですよね。
ブログに書いちゃって謹慎中のタレントさんとか、2ちゃんねるに好き勝手に書き込んだ人々とか、
メディアに踊らされて、メディアが暗に言わんとしていることを、さも自分が考えたかのような意見として書いているだけですから。
(もちろん全員が全員そうではないとは思いますが)
話はちょっとだけずれますが、雑誌ananの「抱かれたい男」ランキングで、
素晴らしいことに、SMAPの木村拓哉が十数年連続でずっと第一位になってますよね。
これ、「抱かれたい男は?」の質問に「木村拓哉」と答えている女性は、
自分自身が抱かれたいと思う男を答えているのではなくて、
「抱かれたい男と言えば?」の質問に答えているんとちゃうんでしょうか?
それで、メディアが毎年伝えている通りの「お決まりの答え」を返しているだけとちゃうんでしょうか?
(いや、木村拓哉自身を否定してる訳じゃないですよ。もちろん、本当にずっと好きな人もいるでしょうから)
まぁこれはほんの一例ですが・・・とにかく、受け取る側としても、
メディアから正しい情報の取捨選択をできるよう、気をつけたいものです。
さてさて、今年も最後にグチっぽくなってしまいました。
このままやと「ぶつくさと〜く」ではなく、ただの「くどくどと〜く」になってしまうなぁ・・・。
来年は、もっと楽しい話題を提供できたらいいな〜と思っとります。
それではみなさま、今年も一年間お世話になりました。
来年の抱負としては・・・とりあえず1月から始まる「ヤッターマン」でも見ようかな?
(なんのこっちゃ)
(Vol.71 おしまい)