ぶつくさと〜く
【Vol.72】 ドック (2008.1)
え〜、体の「中」がかゆくなることって、たまに無いですか?
(新年早々、いきなりど〜でもええ話やな・・・)
かゆいな〜と思ってそこをポリポリと掻くのですが、
どうもドンピシャではなくて、若干、的がずれている時があるんですよね。
「あれ、こっちかな?それとも、こっちか?」とその辺を掻いてみるのですが、
ポイント付近をうろうろしてはいるものの、どうもあの気持ち良さに到達しない。
結局は、どこをどう頑張ってもゴールに辿り着けず、
はは〜ん、こら表面じゃなくて、体の「中」がかゆいんやな?、
という結論に至るのです。
ああいう時って、どうすればいいんでしょうかねぇ?
文字通り、かゆいところに手が届かない状態で「イラっ!」としませんか?
ほんと、体の「中」までポリポリ掻ける「孫の手」とか、売ってないもんなんでしょうか?
(使ったらかなり血だらけになりそうで・・・全国の孫が逮捕されてまうで)
結局私の場合は、その辺全体のお肉を大きくグリグリ〜っと揺さぶるように動かして、
かゆい部分をかなり遠くから刺激しまくり、
最後にはその辺を叩いたり擦ったり押したりして、
なんとな〜く掻いたような気になって終わるのですが・・・。
(必死やな)
みなさんにも、きっとそんな経験ありますよねぇ?
どなたか、一番いい解決方法を教えて下さい!
って、なんで突然ボディーについての話題になったかと言いますと、
私、ついに本気でおっさんの仲間入りをしてしまったからなんです。
そう、「人間ドック」というものに強制的に行かされる歳になってしまったのです。
私にとって初めての人間ドックは、とある1月上旬の寒い日の朝9時前から始まりました。
流石にちょっとどきどきしながら検査をする施設に到着すると、
すぐに病院の入院患者さんが着ているような検査着に、上下丸ごと着替えさせられました。
当然のことですが、普段の定期健康診断レベルでやるものだけでなく、
腹部CTを使って内臓脂肪を測定したり、目に風を思いっきり吹きかけられて眼圧の検査をしたりと、
いくつか初めて体験する検査があったのですが、
思っていたよりも検査項目は少なくて、トータル2時間程度で終了。
その中でも、「ちょっと、これもう勘弁してよ〜」という気分になったのが、腹部エコーです。
これは、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓の5つ臓器に疾患が無いかを、
超音波の装置を使って検査するというものなんですが、
これがとにかく、めちゃめちゃこそばい(くすぐったい)んですよ。
(ちなみに「こそばい」って大阪弁かな・・・?)
まずベッドに寝転ばされて、服をまくし上げられたかと思うと(いや〜ん)、
脇の下から脇腹あたりにジェルみたいなものを、手で塗りたくられました。
もうその時点で、体がピクっと反応してしまうほどこちょばいんですよね。
もちろんこちらも必死でピクっとならんように我慢してはいるのですが、
ジェルでヌルヌルになった脇腹に、さらにエコー検査の器具をピタっと当てて、
それをちょっとずつゆっくりと動かされる・・・。
ほんと、「もぅたまらんっ!」ってなるくらいこそばい訳なんです。
(変なプレイじゃないですよ)
しかも、そのヌルヌル器具を使ってこそばされ続けている間ずっと、
検査器具と本体とを繋いでいるケーブルが、
私の腰から背中にかけて軽〜く触れるか触れないか程度のところで待っていらっしゃって、
これがまた、こそばいだけでなく、ひんやり冷たい・・・。
数箇所を同時にこそばされて悶絶しそうになりながらも、
完全にニヤケ顔になってしまうところを、必死で真顔をキープしながら、じっとこらえるんです。
(最後には手で顔隠してましたけど)
看護師さんの「くすぐったくないですか〜?」の質問に、「えぇ、死にそうです」と答えても、
当然のように何も対処してくれる訳でもなく、地獄の検査はさらに続きます(泣)
そしてここからが一番辛かったところなんですが、
めっちゃめちゃこそばされている状態を耐えに耐えまくっているときに、
「はぃ、思いっきり息を吸って〜」
みなさん想像して下さい、今、誰かに脇腹を思いっきりくすぐられている、そんな状況を。
その「こちょこちょ地獄」を食らっているときに、
落ち着いて大きく息を吸い込んで止めるなんて芸当、できます?
結局は、口が息を吸い込む形になるだけで、ほっとんど空気を吸えることなく、
そのまま息を止めてじっと耐えることしかできませんでした。
(しかし、あれでちゃんとした検査結果が出るんやろか・・・)
そして人間ドックと言えばこれ、胃の検査です。
事前に、内視鏡(胃カメラ)かX線(バリウム)かを選択できたのですが、
胃カメラは「号泣しながら検査を受ける」という、ウミガメ状態の辛そ〜なイメージがあったので、
迷うことなくバリウムにしてしまいました。
(はぃ、小市民です)
以前がどんな味だったのか知りませんが、まずいと聞いていたバリウムのジュース(?)は、
八名信夫さんなら迷わず「う〜ん、もう一杯」と言いそうなくらい、
ちゃんと甘く味付けがしてあって、すんなりと飲み込むことができました。
バリウムを飲む前に、胃袋を膨らませるために炭酸の顆粒(発泡剤)を飲まされるのですが、
その時に「ゲップはこらえて下さいね〜」と怖い顔で言われます。
「またこらえモノかよっ!」と、ドM根性丸出しでテンション上がるのですが(ほんまか?)、
固い台に乗せられて上下左右に台を傾けられ、さらに右や左に寝返りを打てと命令されると、
そらゲップだけでなく、涙までこみ上げそうになってきますよ。
まぁなんとかゲップを我慢し続けているうちにX線撮影は終了し、
今度は、「夕方くらいには効いてきますので〜」と言われて、2錠の下剤を飲まされました。
下剤を飲んで数分後のこと。
突然、お腹がゴロゴロと言い出しました。
そのままじっと治まるのを待っていたのですが、治まるどころか段々とゴロゴロ感が増していき、
ついには、おしりヒクヒク、ヒクソン・グレイシー状態になってしまったのでした。
「なんでやねんっ!この薬、どんだけ即効性あるんじゃいっ!」
・・・と、会心のツッコミを心の中で決めて軽くほくそ笑んでいたのですが、
まぁ結局何のことはない、下剤がすぐに効いた訳ではなくて、
少し前に冷たいバリウムをコップ一杯一気に飲み干したので、
単純にお腹が冷えてしまったただけのことなのでした。
(すぐ快便で、下剤を飲んだ意味は全く無し・・・)
とまあいろいろとありましたが、初めての人間ドックはこんな感じで無事終了したのでした。
ちなみに結果は、「軽度の内臓脂肪型肥満」であったり、
「LDL(悪玉)コレステロール値が高い」であったり、
「腎機能が低下してる」であったりと、かなりイケてない結果ではあったのですが、
まぁ正月明けの一番デブってそうな時なので、仕方ないとして・・・。
(じゃあ、はなっからその時期に申し込むなよっ!)
・・・ということで、みなさま、健康(と冷凍ギョーザ)には気をつけて、
今年も一年頑張りましょう〜〜っ!
(Vol.72 おしまい)