ぶつくさと〜く
【Vol.73】 漂白剤 (2008.2)
中国製冷凍ギョーザの薬物混入事件では、被害者が出て大変な騒ぎとなりました。
まだ農薬の混入経路の特定は出来ておらず、次第に迷宮入りの様相を呈してきましたが、
いずれにせよ、食の安全について改めて考えさせられる事件でしたね。
冷凍ギョーザ回収のニュースが報じられたあの日、
お安い食材についつい手が伸びてしまっている我が家でも、
当然のように冷凍庫の中身を確認してみることになりました。
「え〜、あぁこれこれ、あったあった、冷凍ギョーザ。
え〜と、これは・・・違うメーカーの冷凍ギョーザなので、大丈夫っと。」
(って、普通に「冷凍ギョーザ」はあるのね)
ほっとしたのも束の間、翌日の新聞には追加で回収することになった商品が掲載されていました。
見てみると、冷凍食品だけではなくて、今度はレトルト食品まで加わってるじゃないですか。
「え〜、あぁこれこれ、あったあった、レトルトの牛丼。
え〜と、これは・・・回収対象リストに載ってる牛丼なので、大丈夫・・・とちゃうがなっ!」
・・・ということで、おおかたの予想通り、回収対象のレトルト食品が2つ出てきたのでした。
早速着払いで製造元に送り、2週間ほどすると、お詫びと500円分の商品券が送られてきました。
(2回に分けて送れば倍もらえたんかしら・・・って、せこっ!)
しかし、あんなにたくさんの種類の回収対象商品があったら、
一家に1つくらいは出てきても不思議じゃないですよねぇ?
みなさんのお宅には、回収対象のモノは無かったでしょうか・・・?
(みんな黙ってるだけで、実はほとんどの家にあったんとちゃうんか〜?)
で、残念なことに、あの事件が発覚して「中国製」と分かったとたんに、
週刊誌たちが一斉に「殺人ギョーザ」だの「全面輸入禁止」だの「対日テロ」だのと、中国食品の批判を始めました・・・。
まだ何の確証も無く、あくまで可能性でしかない段階で、
よくもまぁあんなに平気で中国側を犯人と決めつけて、ボロクソに書けるなぁ・・・って、
見られた方、思われませんでしたか?
自分たちの国で起きている食品偽装のことは棚に上げて、中国に対して必要以上のバッシング。
しかも、どう考えても「週刊誌の売上を伸ばすため」に過激な誇張表現をして目立たせたいだけで、
その思惑が見え見えで、電車の中吊り広告なんかを見ていても、腹立たしい限りでした。
ほんま、「ちょっとこれはあかんのとちゃうか?」と思ったのは私だけでしょうか?
中国側の担当者も、日本での会見で涙ながらに訴えておられましたが、
真相がどうであれ、あのひどい書かれ方には、ほんまに悔しかったんやと思いますよ。
(まぁ週刊誌は、ネットと違って匿名で書いていないだけマシなんかもしらんけど)
・・・とまあ、中途半端な終わり方の怒りの鉄拳はさておき、
先日、山形県の蔵王温泉にスキーをしに行ってきました。
(話の展開が無茶苦茶やなぁ)
関西人からすると、スキーに行くときは頑張って気合いを入れても長野か新潟くらいまでなので、
正直、東北方面のスキー場にはあまり縁がないんですよね。
(もっと気合いが入り過ぎた人は北海道やし)
まぁでも本当は、スキーがメインではなくて、観光がメインで行ったのでした。
そう、以前より「樹氷」というものを一度は見てみたいと思ってたんです。
「樹氷」・・・その言葉の響きから、なんとな〜く木々にキラキラした氷の結晶が張り付いていて、
青い空に真っ白な枝が伸びている、そんな絵になるシーンを想像してしまいそうなんですが、
本気の樹氷はそんな優しいものではありませんでした。
原型が無くなるまで木を完全に白く覆い、通称「アイスモンスター」とも呼ばれるその風貌は、
まるでミシュランタイヤの白くて気持ち悪い人形「ミシュランマン(「阿修羅マン」ではない)」、
もしくは間違って漂白剤を使って色落ちしてしまった「白いムック(ガチャピンのツレ)」・・・。
それでも、夜、ロープウェイを乗り継いで到着した地蔵岳の山頂付近で、
淡くライトアップされた無数の樹氷たちを見ていると、
まるで不思議な世界に迷い込んでしまったかのようで、
ほんとに、ぼ〜っと見入ってしまうほど、とても幻想的な風景でした。
関東に住んでおられる方からすると、蔵王って、ふらっと気軽に行けるような場所なんですかねぇ?
いずれにせよ、まだ見られたことが無い方には、一見の価値ありだと思いました。
(でも、山頂はめっちゃめちゃ寒かった・・・)
さてさて、その蔵王に向かう山形新幹線「つばさ」に乗って初めて知ったことなんですが、
最近の新幹線(JR東日本だけ?)て、全車両が禁煙になってるんですね。
(2003年の健康増進法の施行以来、喫煙場所がどんどんどん減って、
喫煙者にとっては苦しい限りかもしれませんねぇ)
ただ、タバコ嫌いのワタシとしては、残念ながら折角の「全車両禁煙」が、
あまり意味を成して無い・・・いや、むしろ逆効果とちゃうの?と感じてしまいました。
・・・と言うのも、その全車両禁煙のおかげで、
喫煙者たちは駅の喫煙ボックス内で、新幹線が発車するぎりぎりまで、
「内臓のどこかに煙を溜め込んどるんとちゃうか?」ってほど、必死でタバコを吸うてはるんですよね。
(牛と同じ考えやな)
その、直前まで煙モクモクの喫煙ボックス内でタバコを吸っていた人間が、
口からくっさいタバコ臭を出しながら、しかも上着やコートにタバコの煙をたっぷりと染み込ませて、
平気な顔で禁煙車両に入ってきて、ずっ〜〜とそのくっさいニオイを撒き散らしてはるんですよ。
つまり、今までは禁煙車と喫煙車がきっちりと分かれていたために、
禁煙車にはタバコを吸う人間はほとんど入って来ず、
ある程度はキレイな空気が守られていたというのに、
喫煙できる車両がゼロになってしまったために、
タバコのニオイをプンプン撒き散らす喫煙者が、禁煙車のあちこちに座っていて、
禁煙車の空気が汚染される羽目になってしまったのです。
(文、長っ)
てことで、逆に禁煙車両全体がもれなくタバコ臭くなってて・・・意味無いやないか〜っ!
以前のvol.45でも書いたように、普段の通勤電車でも同じことなんですが、
ぎりぎりまでタバコ吸ってたおっさんがすぐ電車に乗り込んで来るのんって、
ほんと、なんとかしてもらえないでしょうかねぇ?
(ああ言う人って、嫌な思いしてる人がいるってことを分かってないんでしょうけど)
タバコ会社の方々、何とか考えてもらえませんでしょうか?
例えば、ものっすごい爽やかなニオイのするタバコを作るとか、
一度肺に吸い込んだだけで煙もニオイも吸収されてしまうタバコを作るとか、
なんならタバコやと思って吸ったらタバスコやったとか・・・。
(なんのこっちゃ)
・・・ということで、今回もグチっぽくなってしまいました。
何か、回を追うごとにグチっぽくなってきてる気がするのですが・・・まぁうるう年なんでええか(?)
さて、来月はもう3月、今年度もあとひと月でおしまいとなりました。
新しい学年、新しい年度に備えて、
いろいろとやり残していることを、しっかりとこなして行きましょうね〜っ!
それではみなさま、お〜しおきだべ〜〜〜。
(さむっ)
(Vol.73 おしまい)