ぶつくさと〜く
【Vol.80】 ちっ (2008.9)
みなさんご存じの通り、トロントはカナダにあるのですが、
何故かアメリカのメジャーリーグベースボール球団の1つ、
「Blue Jays」の本拠地が、ここトロントにあります。
メジャーリーグ通でない私は、そんなことも知らないでトロントにやって来ていた訳なんですが、
アメリカ以外でメジャーリーグチームの本拠地があるのは、どうやらここだけらしいです。
先日、9月のとある週末に、そのBlue Jaysの本拠地であるロジャーズセンターに、
もちろんそのメジャーリーグの試合を見るために行ってきました。
(かつては世界一の高さを誇った「CNタワー」のすぐ隣にあります)
この日の対戦カードは、「Toronto Blue Jays」対「Boston Red Sox」。
そう、あの松坂大輔選手が所属するRed Soxとの対戦で、
しかも本人が登板する予定の試合だということで、
「こら行っとかなあかんやん?」と思って、急遽チケットを取って行くことにしたのでした。
午前中はあいにくの曇り空だったのですが、
試合開始の午後1時くらいからは、だんだん青空が顔を出してきました。
私にとっては初のメジャーリーグ観戦だったんですが、日本とは違って、
いわゆる「鳴り物」が無くて、それはそれでいいもんでした。
ボールがキャッチャーミットに納まる音、バットがボールを捉える音。
一番安い一人9カナダドル(950円ほど)の席とは言え(泣)、
それらがダイレクトに、心地よく響いてきます。
試合を眺めているうちに、日本からずっと離れたところにある小さな場所でやってることなのに、
日本ではすぐ身近で起こっていることのように毎日大きく伝えられているという事実に、
何か小さな違和感を感じて、少し不思議な気持ちになりました。
それはいいとして、結果は、7回まで被安打2の無失点で好投した松坂投手が、
めでたく自己最多の18勝目をあげるという記念すべき日になりました。
(その後に登場した岡島投手もパーフェクトリリーフ)
・・・と同時に、相手チームであるBlue Jaysのプレーオフ進出の望みが消えるという、
トロントニアンにとっては痛々しい日となってしまったのでした。
まぁそんなことにくじけないBlue Jaysのファンたちは、試合後、
球場の外でユニフォーム姿でドラムをたたきながら、
陽気に「Blue Jays!」を連呼する黒人のおじさんを見て、笑い転げてましたけどね。
(誰かがチップを箱に入れた時に発する「Thank you〜!」のタイミングが絶妙)
う〜ん、平和やのぅ・・・
さて話は変わって、先日こちらで運転免許証を取得しました。
日本の免許証だけでなく、国際免許証までも持って来てはいるのですが、
トロントがあるカナダのオンタリオ州では、国際免許証は60日しか有効じゃないそうなんです。
(なんのための国際免許証なんじゃい?)
・・・と言うことで、仕方なくオンタリオ州の免許証を取ることになった訳です。
まぁ日本の免許証があれば、簡単なチェックだけで取得できるんですけどね。
すでにいろいろなサイトに免許証取得の方法が書いてあるのですが、
2008年8月に私が取得したときの流れの詳細を書いておくことにします。
料金等は都度変わるそうなので要確認ですが、
今後トロントでオンタリオ州の免許証を取られる方の参考になれば幸いです。
(って、その人がこのページにたどり着けるとは思えんが・・・)
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1. まずパスポートと日本の免許証を持ってトロントの日本総領事館に行き、
日本の運転免許証を英訳したもの(自動車運転免許抜粋証明書)を作成してもらう。
手数料は18カナダドル。完成までに3〜4日ほどかかるので、後日受け取りに行く。
2. パスポート、日本の免許証、英訳してもらった証明書とともに、
777 Bay Street(College Park内)にある「Service Ontario」に行って、真っすぐ受付へ。
免許の申請をしたいと言うと、受付番号の紙以外にちっちゃい紙切れを渡されるので、
そこに免許証を郵送してもらいたい住所と氏名を書いて、ひたすら待つ。
(基本的に、不安になるほどたっぷりと待たされる)
3. 電光掲示板に自分の受付番号が表示されたら(ほっとする)、窓口に行って書類を全部渡す。
4. 視力検査(後述)を受ける。
(ついでに身長も聞かれる)
5. 渡された用紙に書いてある質問事項を読んで、回答を記入/チェックする。
(いつ免許を取ったかとか、ちゃんと何年以上経過してるよとか、全部で4つくらい)
6. 精一杯の作り笑顔で写真を取ってもらい、手数料75カナダドル(8,000円ほど)を払うと、
その場で仮の免許証(紙切れ)がもらえる。
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視力検査については、他のサイトを見てもさらっとしか書かれていなかったのですが、
私は行く前から「カナダの視力検査ってどんなんやろ?」と思って、結構どきどきしてました。
だって、目(と顔)はいいのに、実はめっちゃ難しいこと聞かれる検査やったら、
聞かれてることの意味が分からんまま「アウト」になってしまうじゃないですか?
(まぁ英語理解できてない時点で、ある意味アウトなんですけども)
例えば「今から表示される10個のアルファベットの中で、大文字でないのはいくつ?」とか、
そんな微妙な言い回しの検査されたら、意味を取り違えて間違えてしまいそうでしょ?
(どんな意地の悪い検査やねん)
と、若干不満を抱えたまま視力検査に臨んだのですが・・・、
予想に反して、まぁそれほど難しいものではありませんでした。
(当たり前やがな)
実際の視力検査の内容はと言いますと、まず最初は、
機械を覗き込んで、表示された5、6桁の数字を順に読み上げるテスト(視力のチェック)。
次に、機械を覗き込んだ状態で、左端か右端のどちらかのライトがちかちか点滅するので、
どちら側が光ったかを答えるテスト(恐らく視界のチェック)。
以上(チーン)
・・・と、こんな感じの簡単なチェックなので、もし受けられる方は安心して臨んで下さいね。
そして数週間すると、立派な白黒写真入りの免許証が晴れて送られてくる、という流れです。
(身長が免許証に記載されるので、くれぐれも10センチとかサバを読まないようにしましょう〜)
話は数ヶ月ほど溯って、日本を経つ前のことなんですが、
海外で使う変圧器などを買うために、家の近くにあるヤマダ電機へ行きました。
全国的に同じなのかどうか知りませんが、そのヤマダ電機では入口にスロットマシンが置いてあって、
ヤマダのポイントカードを持っている人は誰でも、来店時にスロットを1回することが出来て、
もれなく10〜4,000ポイントのいずれかがもらえるというシステムです。
まぁ4,000ポイントなんて当たることは滅多に無いはずで、
普通は最低の10ポイントしか当たらないようになっていることは誰もが知っているマシンです。
その日も私は、来店時にポイントカードを持って、スロットマシンに向かいました。
「どうせ今日も10ポイントやろ〜」と若干冷めた目で、
スロットマシンに自分のポイントカードを差し込みました。
いつものごとくスロットの目が回転し始めましたが、
私は何のテンションも上がることなくそれを見つめていました。
すると・・・まぁその日も当然のように、10ポイントしか当たりませんでした。
(なんじゃそら)
で、ここからが本題なんですが、私はスロットマシンからポイントカードを取り出し、
「それじゃあ売り場の方へ向かおうかぃな〜」と思ったのですが、その時、
隣でスロットマシンの前に立っているおばさんがいることに気付きました。
ふと、そのおばさんのマシンの画面を覗き込むと、丁度スロットが始まったところ。
何気な〜く見ていたのですが、案の定、おばさんも私と同じ10ポイントが当たっただけでした。
その瞬間です。
おばさんは、はっきりと周りに聞こえる大きな音で、「ちっ!」と舌打ちをかましたのです。
えっ!?・・・ええっ!!?
いゃいゃいゃ、これ、ほとんどの確率で10ポイントしか当たらないスロットなんですよ?
しかも当たったしても、何百万円とかじゃなくて、単なるヤマダのポイントなんですよ?
そのスロットマシンで10ポイントしか当たらんかったからって、強烈な舌打ちて・・・。
「あんた、どんだけギャンブラーやねん!!」
いやほんと、思わずツッコミそうになってしまいました。
スロットに懸けるその意気込みたるや、すごいものがある人もいるもんやなぁと、
妙に感心してしまった瞬間だったのでした。
てな感じで、海外生活が早くも2ヶ月経ってしまったのに、
相変わらずあほなことを書いてしまってます・・・。
あかんっ!あかんっ!何も成長してないやないかっ!!
・・・と、ちょっと本気で頑張らないといけないなぁと焦り出している今日この頃なのでした。
それではみなさま、今回はこの辺で、オ・ルヴォワ〜ル。
(Vol.80 おしまい)