ぶつくさと〜く

【Vol.84】 アリ (2009.1)

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2009年、ついに新しい年を迎えましたっ!
(って、地球にとっても他の動物たちにとっても、そんなことは何の関係も無いんですが〜)

今まで、旅行中にたまたま年を跨(また)ぐことはあったと思うのですが、
海外で生活をしていて新年を経験するなんて機会は流石にありませんでした。
しかもカナダやアメリカのように「国内で時差がある国で迎える新年」というのも初めての経験だったのですが、
なんかちょっとだけ、不思議な感じがしましたね。

例えばアメリカでは、お馴染みタイムズスクエアがあるニューヨークで、
夜の12時ちょっと前から一斉にカウントダウンが始まり、
それが「0」になると同時に花火が打ち上げられ、紙吹雪が舞い踊ります。
(そして何故かムーディーな「蛍の光」が)

集まった人々のテンションは最高潮に達し、抱き合ってはキスをして・・・となっていたのですが、
一方その頃、時差が1時間あってまだ夜の11時だったシカゴやヒューストンでは、
残念ながら、「しら〜〜」っとした感じでした。
(彼らはニューヨークの盛り上がりをどんな気持ちで見てたんやろ?)

そして1時間経つとやっとそこでも新年を迎える訳ですが、それでもまだ西海岸は夜10時。
ほんま「何回カウントダウン映像流すねん」と言った感じです。
(しかもさらに残念なことに、ニューヨークからの映像ではもう後片付けが始まってた・・・)

あれ、ちょうどタイムゾーンの境界線を跨ぐところに住んでいる人とか、どんな気分なんでしょう?
2回新年を迎えられて、他の人の2倍ハッピーな気持ちなんでしょうかね?
それとも、なんや分からんまま、グダグダで新年迎えてしまうんでしょうか?
(まぁグダグダになる必要はないんやけど)

ここトロントでも、マイナス10度くらいの中、市庁舎前の広場に大勢の人が集まって、
コンサート、カウントダウン、そして打ち上げ花火に酔いしれていました。
市庁舎まで歩いて行ける距離のくせに、あまりの人ゴミとあまりの寒さのため、
家のテレビでカウントダウンを見てしまいましたが・・・まぁ海外の新年を堪能することはできました。

でも個人的には、日本の「しんしんと雪が降り続く中、山奥のお寺の映像を見ながら、
いつの間にかひっそりと年を越している」って方が好きですけどね。

まぁそんなこんなで、新しい年が始まりました。
みなさま、今年もよろしくお願い致します。

さて、先月のぶつくさと〜くで、amazon.caで購入した本がいまだに到着していない、
という内容を書いたのですが、その続報をば。

結局、注文から2ヶ月経過しても未入荷の状態がずっと続いており、
いまだにネット上で表示される配達予定日は「12月頭」のままだったので、
流石に「もうええわっ!」とツッコんだ挙句、注文をキャンセルしてしまいました。

でも、「ひょっとして?」と思って、もう一度、
全く同じ本を、全く同じようにamazon.caで注文してみることにしました。
すると、な、なんと、今度は注文からほんの5日で到着しよったんですっ!

こらこらこら、どないなっとんじゃ〜っ!
それって完全に、注文リストから漏れとっただけとちゃうんか〜〜ぃ!!

amazonて言うたら、書籍だけでなく、CD/DVD、家電、おもちゃ、それに洋服まで、
世界各国の人々にオンラインショッピングを提供しているサイトなんですよ?
ほんと、近所の小っちゃい駄菓子屋やないんやから、
そんな「あら大変、伝票が一枚、段ボールの後ろに落ちてたわ〜」みたいなこと、起こります?

注文なんて当然全部、コンピューター上のプログラムで電子的に管理されてるんとちゃうんですか?
それが「漏れる」て、どういうこっちゃ!
ほんま、コンピューターにアテントでも付けとけっ!!

・・・ということで、3ヶ月弱かかってやっとお目当ての本が到着したのでした。
(ちゃんちゃん)

アメリカでは、初の「アフリカン-アメリカン」大統領であるオバマ新政権が誕生しましたね。

ここカナダはトロントの地元のニュースでも、
大統領就任の前後は連日、オバマ氏関連のニュースが流れていました。
オバマトレイン(あれ、必要やったんか?)から盛大な就任パレードまで、その一挙手一投足が。

トロントでは多くの家やアパートメントでケーブルテレビの契約をしていて、
ごく普通に、アメリカCNNのニュースチャンネルなんかもライブで映ります。
またニューヨークやワシントンDCと同じ大西洋側に位置しているため、時差もありません。

そして、五大湖の沿岸に点在するアメリカ自動車業界ビッグ3の工場は、
カナダ・オンタリオ州側にもいくつかあります。
昨今のビッグ3不況の波は、当然カナダの人々の雇用問題にも深刻な影響を与えています。

そんな訳で、トロントはきっと、アメリカの中央部や西海岸よりもよっぽど、
アメリカ経済の動きに敏感なんじゃないかなぁ、と感じます。
ある年輩のカナダ人の方が、「アメリカがゾウで、カナダはアリ」みたいなことを言ってはりましたが、
まぁ・・・確かに的を射た意見やなぁと思ってしまいました。
(日本も同じようなもんかも知らんけどね)

まぁいずれにせよ、オバマ氏が創り変えてくれるであろう新しいアメリカには、
世界中に平和が訪れるよう、今までと違う形で、世界をリードしてもらえると嬉しいですね。
(でも「オバマ市」にはあまり張り切り過ぎてもらわなくて結構・・・)

そんなこんなで、今年もいいことありますようにっ!
それでは今回はこの辺で。

(Vol.84 おしまい)


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