ぶつくさと〜く
【Vol.91】 明るさ (2009.8)
涼しくて湿度も低く、爽やかで快適なトロントの夏から一転、
地獄のようなムシムシのムシキング国へと舞い戻りました。
(あ、ちょっと今一瞬だけさぶくなった)
そう、一年間の留学を無事に終え、ついに日本に帰国してしまったのですっ!
冷夏とは言うものの・・・ほんま、クソ暑っついな〜!!!
(お食事中の方、失礼)
日本に帰国する直前は、研究の最終段階でばたばたしながらも、
引っ越しやアパートの退出、銀行口座のクローズなど、
そこそこスムースにこなすことができました。
んが、家の電話とインターネットを契約していた大手通信会社「BELL」の解約手続きは、
かんなり床ずれ・・・じゃなくて、てこずりました。
いや、そう言えば解約だけでなく、そもそも契約の時も大変やったんでした・・・。
(以下、回想シーン)
トロントのアパートに入居したのは、昨年の8/1からでした。
初日から電話とインターネットがすぐに使えるようにと、
近所のBELLのショップに行って、事前に契約を済ませました。
ネットの方は特に問題無かったのですが、
開通日当日8/1の夕方になっても、電話が何故か全然繋がらない・・・。
それをBELLに連絡しようにも、
その連絡手段である電話が通じていないので、家から連絡できない・・・。
結局仕方なく、近所のホテルに行って、
ロビーに設置してある公衆電話から、BELLへと連絡する羽目になるのでした。
電話で何やかんや一生懸命説明した挙げ句、
分かったのは「契約が通ってなかった」ってこと・・・(チ〜ン)
あれだけ契約の書類をもらって帰ったのに、契約が通ってなかったって、どゆこと?
「ほんま、信じられへんわ〜」と思いながらも、
引っ越しやら何やらで家の電話は必要なので、最初っから契約し直すことになるのでした。
(結局、1週間後にようやく電話が使えるようになった)
が、今度は、契約をし直したおかげで、
電話とネットの「セット割り引き」なるものが適用されておらず・・・。
またもやBELLに連絡して、あれこれ説明しなければいけないのでした。
ほんま〜〜っ!!!!!
(ある意味、これのおかげで鍛えられたんかも知らんけど)
で、ようやく本題の解約時の話。
帰国1ヶ月ほど前になったので、BELLに解約の旨を(チャットで)連絡しました。
すると、電話はここに、インターネットはこっちに連絡してねと。
「同じ会社なら、解約の窓口くらい1箇所にしとけよっ!」と思ったのですが、
まぁそういうシステムになっとるようなので、それぞれの連絡先にコンタクトしました。
電話の解約は、まぁ特に問題も無く、あっさり完了しました。
が、インターネットの方は、「あなたの場合は早期解約になるので、
100カナダドルの違約金を払わないといけない」と言われました。
「へ・・・?なんで・・・??」
詳しく話を聞いてみると、私のインターネットの契約は、
何故か2年以上に設定されていて(まぁ確かに最初3ヶ月は無料やったけど)、
今回のように1年で解約する場合は、違約金なるものを支払わなあかんと言いよるんです。
契約の時に何もそんなことを聞かされてないし、そんな契約書にサインした覚えもないので、
「そんなもん聞いてないわい!」とクレームを付け、さんざんごねたところ、
100カナダドルのペナルティを、50カナダドルにしてくれました。
(まぁさらにごねても良かったのですが、もっと面倒になりそうだったので、あっさり妥協)
さらに、BELLからレンタルしていたインターネットの「モデム」を返却しないといけないので、
その返却方法を確認したところ、
お届けする「返却キット」に入れて返送してもらう以外に方法は無いとのこと。
しかも、期限までにちゃんと返却されなかった場合には、
何百カナダドルか(数万円相当)を余計に請求されてしまうとのことでした。
返却キットは10日ほどで届くと言われたのですが、15日経っても何の音沙汰も無し。
「あ・・・あいつら〜!」と半ギレになりながらも、仕方ないので再度BELLに連絡しました。
そのときすでに、カナダ出国まであと10日。
「キットが届かん!」と説明すると、じゃあ「もう一度」送るよ、と言われました。
(きっと送って無かったんやろけど、彼らは絶対に「ミス」とは言わない)
今度は、「キットは3〜5日で届くから」と言われたので、
まぁそれならなんとか間に合うか〜、と思って、根気よく待つことにしました。
しかし、さらに待つこと1週間、帰国2日前になっても、やはり何も届かず・・・。
がっちょ〜〜〜〜〜〜ん!!
もう、あと2日でカナダからいなくなってしまうんですよ?
もしこのモデムを返却できんかったら、どう考えても向こうが悪いのに、
何万円も請求されてしまうかも知れないんですよ?
「うぐぐぐぐぐぐ・・・・・!!!!!」
(このおかげで1ヶ月ほどずっとイライラして、本気でちょっと頭痛になった)
流石にもう、ネットでコンタクトしても埒が明かん(そもそも間に合わん)ので、
帰国前日に、街中にあるBELLのショップに「ダメモト」で駆け込んでみることにしました。
そして「何度もキット郵送の依頼をしたけど、送られて来んかった。
明日カナダを去らなあかんので、ここで引き取ってくれ!」とお願いしてみました。
すると、まぁそれなら仕方ないということで、渋々ながらも、
なんとかその場で引き取ってくれることになったのでした。
うお〜〜っ!!本気で助かった〜〜〜っ!!!
(最初からショップに返せたら、こんなに苦しまんかったのに・・・)
と言うことで、トロントを発つ前日になって、
ようやくモデムを返却することができ、苦しみから解放されたのでした。
ちなみにほんの数日前に、BELLの最終月の請求金額がネットで見られるようになってました。
確認してみると、請求金額も、また請求方法ですら、
事前に説明されていたのとは全然違っていて、やっぱり無茶苦茶・・・。
カナダはいい加減だと何度か書いてきましたが、
最後の最後に、ここまでひどい目に遭ってしまうとは。
今度もしカナダに行くことがあっても、BELLとだけは絶対に契約しませんっ!!
さてさて、もう先月のことになりますが、「皆既日食」がありましたね。
みなさんはあの時間、どこでどのように過ごされていたでしょうか?
我が家はまだトロントにいて、日本のTV中継を見ていました。
とは言え、インターネット経由のストリーミング映像だったので、
かなり粗い画像で、正直、明るさぐらいしか分からんかったんですが〜。
(必死やな)
しかしあの現象、見に行かれた方には、きっと価値あるモノになったのではないでしょうか。
悪天候のため、太陽自身の変化が見られなかった場所もあったようですが、
それでも、気温や光の変化を、肌で、目で、しっかりと感じられことだと思います。
(入島制限をしてるのに、無断で忍びこんでた人もいたと聞きましたが・・・)
あの皆既日食、現代の我々には、
正確な時間にどこでどんなことが起こるか分かっていましたが、
何の情報も無かった昔の人々は、あの現象を見て、どう思ったんでしょうか?
いきなり風が出てきて、気温が徐々に下がり始める・・・。
そして、辺りが突如として暗くなったかと思うと、
天空では、太陽がどんどんその形を失ってゆく・・・。
心の底から本気で「この世の終わりじゃ〜」と思って、
筆舌し難いほどの恐怖に慄(おのの)いたとしても、おかしくありませんよね?
(ネット越しに見ていても、急激に辺りが暗くなっていく様に、ちょっとぞ〜っとしたし)
しかしほんと、貴重な体験ができてよかったなぁと思います。
(もう一度言いますが、認識できてたのは明るさだけです)
さて、これと言ってスカッとしたオチも無いまま、突然終わってみることにします。
来月は、選挙もとっくに終わってて・・・どんな日本になっていることやら?
(Vol.91 おしまい)