旅の写真
7.ロマンティック街道
【1.ハイデルベルク/Heidelberg】
ドイツの空の玄関口・フランクフルトから列車で1時間、ネッカー川に面したハイデルベルクに着いたのは1999年夏のことでした。
ここは美しい町並みが広がる学問と芸術の街です。
 
ネッカー川の北側から見たハイデルベルクの街(左)。
川の向こうにはドイツ最古の大学や教会の建物が広がり、
カールテオドール橋の向こうの山の中腹には、風格ある古城ハイデルベルク城が見えています。
ハイデルベルク城まで登ると、眼下にドイツを象徴する茶色い屋根の街並みが広がります。
ハイデルベルクの中心部・マルクト広場の近くには、石畳の道の両側にたくさんのお店が並んでいました。
【2.ローテンブルク/Rothenburg】
ハイデルベルクから列車を4、5本乗り継いで(接続も悪かったけど〜)、
ロマンティック街道のメインとも言えるローテンブルクに到着しました。
ここは「中世の宝石」と呼ばれる美しい街並みが広がる、13世紀の城塞都市です。
こじんまりとして可愛らしいローテンブルクの駅。
ここからしばらく歩くと、ローテンブルクの旧市街を囲む城壁が見えてきます。
 
街を一望できる市庁舎の頂上からは、とんがった赤い屋根が見え、
そして街にはおもちゃの博物館やクリスマスショップなどカラフルな家が建ち並んでおり、
まるでおとぎの国に飛び込んだような気分にさせられるところでした。
マルクト広場の仕掛け時計も可愛らしくて、ちょっと微笑んでしまうものでした。
【3.アウクスブルク/Augsburg】
中世と近代の色が織り合わさったようなアウクスブルクの街には、それほど見所はありませんが、
市庁舎はルネサンス期最大の建築と言われるもので、ふらっと寄ってみました。
 
市庁舎の3階は「黄金の間」と呼ばれており、大阪のおばちゃんばり(?)に全面金色だらけでしたが、
壁や天井の彫刻や絵画は本当に素晴らしいものでした。
【4.ミュンヘン/Munchen】
大都市ミュンヘンにも、これと言った観光スポットはなかったのですが、とりあえず・・・やっぱりビールを飲みに寄ってしまいました〜。
街の中心マリエン広場に立つ壮麗な新市庁舎の塔には大掛かりな仕掛け時計があり、広場に集まる客たちを楽しませていました。
【5.フュッセン/Fussen】
ロマンティック街道の終点・フュッセンの街は、もうアルプスへの入口、湖や森が間近に迫っています。
山間の森の中に建つ白亜の城・ノイシュバンシュタイン城。
ディズニーのシンデレラ城のモデルとなったこの城は、「白鳥城」の名前そのままの美しさを見せています。
この写真を撮ったマリエン橋から城の姿を見たときには、まさに息を呑んでしまいました。
バイエルン王ルートヴィヒ2世が巨額の資金と17年の歳月をかけて建てたのだそうです。
【6.ザルツブルク/Salzburg】
ロマンティック街道を終えて、モーツアルトの生地・オーストリアのザルツブルクまで行きました。
そこは「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台がそのままに残る、美しい音楽の街でした。
新市街側から、ザルツァッハ川越しの山上にそびえるホーエンザルツブルク城をパチリ。
城からの眺めも美しかったです。
 
 
ミラベル庭園やレジテンツ広場、ザンクトペーター教会とその墓地など、
ザルツブルクの街全体にサウンド・オブ・ミュージックの名場面がそのままの形で残っていました。
***
ロマンティック街道はまさにその名の通り、現世を離れた世界があちこちに残っていました。
またいずれ行ってみたいなぁ〜。
(おしまい)