旅の写真
8.イタリア
【1.ローマ/Rome】
夏の太陽が身体を突き刺すローマへと再び舞い降りたのは、2005年6月のことでした。
(いわゆるハネムーンというやつでして・・・(照))
 
 
ローマ市内、お馴染みの観光名所はどこもかしこも日差しが強く、すでに真夏の様相を呈していました。
炎天下、テルミニ駅からバチカン市国まで歩き倒して・・・かんなり疲れました。
 
 
ローマのスタディオ・オリンピコで、本場セリエAのサッカーを観戦。
その日はコッパ・イタリア決勝の第一戦、ローマ対インテルという好カードでした。
試合開始の何時間も前から発煙筒を投げ合うわ、機動隊と揉み合うわで、
ものっすごいテンションの上高い観客たちでしたが、試合が始まるといきなり食い入るようにピッチを見つめ出しました。
うちの近所にいてそうなおばちゃんが、味方のいけてないプレーに厳しい野次を飛ばすその光景に、
「あ〜、さすがイタリアやな〜」と、妙に感心してしまいました。
スアジアム全体8万人が歌う地元ローマの応援歌が結構ええ曲で、ちょっとホロリときそうになりました。
(もちろんイタリア語は全然わからんが)
まぁ試合の方は、前半からインテルのアドリアーノにゴールを2発決められ、
スタジアムのテンションは一気に下がってたんですがぁ〜(泣)
【2.ポンペイ・ソレント/Pompei, Sorrento】
ローマからナポリを経由して、古代遺跡の町、ポンペイへ。
 
紀元79年、ヴェスヴィオ火山の爆発によって一瞬にして灰に埋まったこの町は、
当時の人々の生活をそのままの姿で残していました。
2千年も前の町並みが現存している・・・冷静に考えるとすごいことですよね。
 
ポンペイからヴェスヴィオ周遊鉄道に乗ること約30分、「帰れソレントヘ」の歌で有名なソレントの港ヘと到着しました。
ここは、アマルフィやサレルノとともに美しい海岸線が広がるリゾート地域で、
その日は天気もよく、遠くまで澄み切った青い海と青い空がとても印象的でした。
【3.カプリ島/Capri Island】
フェリーにて、リゾート地・カプリ島へ。
 
カプリの玄関口となるマリーナグランデは、日帰りでカプリを訪れる観光客の群れでごった返してました。
島内の道はどこも細く、高低差もあってくねくね道ばかり。
大きな車は曲がりきれないためか、島内のバスはすべてちっちゃく、いつも満員でした。
パトカーも、トミカ製なんちゃうか?と思うほどのミニパトで・・・ほんま、あれで犯罪取り締まれるんか?
カプリ島の中でも静かな地区、アナカプリの高台にあるホテルからの眺めは最高で、
ヴェスヴィオ火山やナポリの街まで遠くにきれいに見えていました。
 
ついついホテルのプールで大はしゃぎ、最後には水中に沈んでタイタニックごっこ・・・(わしのあほ〜)
ところで、ホテルの部屋でゆっくりしてると、いきなり部屋の電気類が全部消えるという事件がありました。
あれ?そんなにいっぱい電気使ってないのにな?と思って、部屋のブレーカーを上げても電気が戻らない。
うそ〜ん、勘弁してよ〜と思いながらも何度かトライしましたが、埒(らち)が明かないので、
フロントに行って「うちの部屋の電気が止まってしまったよ」と、なんとかしてよ顔で言いました。
するとそのホテルマンは、いぃ笑顔で、こう言い返してくれました。
「心配ないよ、ホテル全部の電気が止まってるから〜」
あ、あぁ、そうですか・・・(泣)
 
カプリ島のメインイベント(?)、「青の洞窟」へ。
青の洞窟へ行くには、マリーナグランデからモーターボートにしばらく乗り、
青の洞窟の前で小型ボートに乗り換えるのが一般的なんですが、
わざわざ揺れるモーターボートに乗って行くのも嫌なんで(ほんとはこっちの方が安かったから〜)、
青の洞窟のすぐ近くまで、バスで行くことにしました。
アナカプリからバスに乗ること約10分、青の洞窟の真上に到着して眼下を見ると、
すでにわんさかモーターボートが集まっているではないですか。
(しかも日本人観光客が多かった・・・)
ほとんど待つことなく小型ボートに乗り込み、かろうじてボートが通れるほどの入口からいざ洞窟へ。
そこは洞窟の中とは思えないほど明るく、美しくて神秘的な青さが広がる空間でした。
息を呑むような光景で・・・むぅ〜ん、素晴らしい!!
(でも写真には日本人のおばちゃんのええ顔がばっちり)
【4.ナポリ/Naples】
フェリーで40分、再びナポリへ。
 
ひっきりなしにクラクションが鳴り響くほど交通マナーの悪い街でしたが、噂に聞くほどの治安の悪さは感じませんでした。
これまた歌で有名なサンタルチア地区にある「卵城(写真左)」などを観光し、
ピザ発祥の地・ナポリならではの、安くてめっちゃ美味しいマルゲリータをペロリと頂きました。
【5.ミラノ/Milan】
ナポリからイタリアの新幹線、ES*(イーエススター)で6時間半、ミラノへ到着。
 
街のシンボルであるドゥオモは、外観の荘厳さに圧倒されるだけでなく、
中のステンドグラスもまた際立った美しさを見せつけていました。
(「最後の晩餐」についてはこちらで〜)
【6.ヴェネチア/Venice】
水上都市、ヴェネチアへと移動。
 
 
町はこじんまりしているので、歩いて回れる距離なんですが、
縦横無尽に駆け巡る運河を越えるための階段だらけで・・・スーツケースの旅行者殺しの町でした。
(ちらみに私はローラー付きバックパックでして)
しかし、車が町に入れないために騒音もなくとても静かで、ぼ〜っと運河を眺めているだけで落ち着くような光景でした。
 
ヴェネチアの中心地であるサンマルコ広場には、多くの観光客と、それ以上のハトとで賑わっていました。
1720年創業で、カサノヴァやゲーテにも愛されたというカフェ「フローリアン」には、
陽気な生演奏が絶えず流れており、ゆったりとくつろぐには持ってこいの場所でした。
 
ついにヴェネチア名物のゴンドラを貸し切って運河を巡る・・・ではなくて、実は「トラゲット」という、
乗り合いの「渡し舟」ならぬ、「渡しゴンドラ」。
小さいゴンドラに10人以上も乗り込んで、立ってるおっさんらみんな、もぅふっらふらになってました。
結構、楽しい経験でしたけどね。
観光も食事も、たっぷり満足できるイタリア旅行でした〜。
(おしまい)