旅の写真

14.メープル街道

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カナダ東部に広がる、オンタリオ州とケベック州。
オンタリオ湖からセントローレンス川流域にかけて、「メープル街道」という名のルートがあります。
カナダの象徴でもあるメープルの名を冠した、全長800kmにも及ぶその街道は、世界的にも有名な紅葉のメッカ。
トロントから(頑張れば)車で行ける距離なので、早速、その紅葉を目指して出発することにしました。

【1.オタワ/Ottawa】

トロントから車で走ること約5時間、オタワの町に到着。
カナダの首都は?と聞かれると、トロントやバンクーバーを思い浮かべてしまう人も多いと思うのですが、正解はオタワ。
結構地味な感じがしますが・・・川を挟んで英語圏とフランス語圏が共存する、立派なカナダの政治の中心地です。

リドー運河01   リドー運河02   リドー運河03

オタワの街を貫く、全長200kmのリドー運河。
運河の終点に位置するここオタワには、いくつもの水門が並んでおり、
運河を航行する船を通すために、水面の高さが調節できるようになっています。
1832年に開通したというその運河は現在も実際に使われており、2007年世界遺産(文化遺産)に登録されました。

国会議事堂01   国会議事堂02   国会議事堂03

カナダの国会議事堂。
まさに、オタワのシンボルです。

バイワードマーケット01   バイワードマーケット02

リドー運河の東側にあるバイワードマーケットの中には、こじんまりとしたお店が並んでいました。
ちょうど秋の収穫時期だったためか、ハロウィン用?の顔が書かれたかぼちゃが勢揃い。

【2.モントランブラン/Mont-Tremblant】

モントリオール北部にあるローレンシャン地方は、冬はスキー、夏はラフティングなどを楽しめるリゾート地。
そして秋には、メープル街道一の美しい紅葉が見られる場所です。
その中でも、一番奥地にあるトランブラン湖に面した小さな町、モントランブランへと向かいます。
(ええけど、すでにフランス語圏なので、フランス語だけの標識や看板が増えてきて、意味分からん・・・)

ローレンシャンへの道01   ローレンシャンへの道02

ローレンシャン地方へ向かう、ハイウェイ15号線からの眺め。
天気はいまいちでしたが、道の両側では、赤く染まり始めたメープルが山全体を包みます。

モントランブラン01   モントランブラン02   モントランブラン03

人口8千人ほどの小さな町、モントランブランに到着。
早速、無料の立ち乗りリフト(写真右)に乗って町全体を眺めると、可愛らしい建物のホテルやお店が溢れていました。
紅葉の最盛期だっただけに、日本人の年輩の団体さんもちらほら。
(おかげで多くのレストランは予約ですでにいっぱい・・・)

ゴンドラ01   ゴンドラ02

ゴンドラに乗って、モントランブラン山頂へと向かいます。
残念ながらメープルの紅葉もまだ70%くらい(ピークの数日前)だったので、
期待していたような「真っ赤っか」の状態ではなかったのですが、
それでも十分見ごたえのある、色とりどりの美しい紅葉が見られました。

【3.トロワリヴィエール/Trois-Rivieres】

モントランブランからケベックシティに向かう途中、
トロワリヴィエール(=「3つの川」の意)という小さな町に立ち寄りました。

トロワリヴィエール01   トロワリヴィエール02   トロワリヴィエール03

このセントローレンス川沿いの小さな町は、ケベックシティに次いでカナダで2番目に古い都だそうです。
川沿いには、可愛らしい灯台(兼クルーズ発着場所)が建っていました。

聖堂01   聖堂02

トロワリヴィエール聖堂。
聖堂近くの建物の壁は、見事なまでにツタ(かな?)の葉で覆われていました。
何かが埋もれていたのでよ〜く見てみると、実はバス停の看板・・・。
(あかんがな)

【4.ケベックシティ/Quebec City】

トロントから走ること約1,200km、ついにケベックシティに到着しました。

ケベックシティ01   ケベックシティ02

写真を見て、一度は訪れたいと思っていた街、ケベックシティ。
城壁に囲まれた丘の上にある旧市街(アッパータウン)にあり、ケベックシティのランドマークとも言えるこの建物は、
フェアモント・ル・シャトーフロントナックというお高いホテルです。

「ケベックシティ歴史地区」として世界遺産にも登録されているその素敵な街並みは、
北米で唯一の城塞都市なんだそうです。

プチ・シャンプラン地区01   プチ・シャンプラン地区02   プチ・シャンプラン地区03

旧市街の城壁の外はロウワータウンと呼ばれ、その観光の中心となっているのがプチ・シャンプラン地区。
通り沿いには可愛らしい雑貨屋やカフェが並んでいました。

アッパータウンとロウアータウンの間は、フニキュレールという、ガラス張りの小さなケーブルカーが繋いでいます。
(歩いてもすぐですけども)

フロントナック01   フロントナック02

で、ケベックシティのお泊りは、かなり奮発して、そのフェアモント・ル・シャトー・フロントナックで。
そんなええところに泊まり慣れていないため、ホテルに入る前から興奮して、おしっこ数滴ちびりそうになります。
そして、ついつい「5つ星」の証拠写真?を撮ってしまう・・・。

フロントナック03   フロントナック04   フロントナック05

フロントナックのホテル自体が観光地になっているので、中には誰でも入れます。
ホテルの受付も、ちょっとした照明も、とても幻想的な雰囲気を醸(かも)し出していました。
(奮発し過ぎで、すでに頭がぼ〜っとしてただけかも知らんけど)

まぁ、ええホテルと言っても部屋のランクは様々ありまして、決して「ええ部屋」に泊まった訳ではないのですが、
それでも、ホテルの雰囲気をゆっくり堪能するには十分な、素敵な部屋でした。

フロントナック06

あいにくの天候でしたが、雨の夜に浮かび上がるフロントナックもまた幻想的で、ほっぺた「ぽっ」。
(やっぱり頭ぼ〜っとしてたみたい)

【5.モントリオール/Motreal】

カナダのフランス語圏文化の中心地、モントリオールに到着。
パリに次いで世界で2番目に大きなフランス語圏の都市だそうで、街はフランス語で溢れ返っていました。

ノートルダム大聖堂01   ノートルダム大聖堂02   ノートルダム大聖堂03

旧市街にあるノートルダム大聖堂。
内部は荘厳な感じがして、黄金の祭壇のバックに広がる神々しいまでの青い色が、
全体の美しさを強調している、そんな素敵な教会でした。

サンポール通り01   サンポール通り02

旧市街のメインストリート、サンポール通りには、個性的なお店がたくさん並んでいました。

プラトーモンロワイヤル01   プラトーモンロワイヤル02

街の中心部から少し離れたところにある、プラトーモンロワイヤル地区。
家の玄関にある階段が象徴的な、閑静な住宅街です。
(優しい木漏れ日が差し込んでて、ちょっと小洒落た感じがしますよね?)

【6.サウザンドアイランズ/1000 Islands】

モントリオールからトロントへの帰り道、わりと天気がよかったので、
サウザンドアイランズのクルーズを体験しようと、急遽車を飛ばしてクルーズ船が出る港へ向かうことにしました。
(一般客用の定期クルーズは終わってる時期だったのですが、
もし団体さんが来ていれば、クルーズ船は運航されるはずだったので・・・)

アイヴィ・リー01   アイヴィ・リー02

サウザンドアイランズのクルーズは、キングストンやガナノクエというより大きな港から乗船するのが一般的なのですが、
クルーズのハイライトとも言える「ハート島」というところまで一番近く、
ほんの1時間のクルーズで行けるというアイヴィ・リー(Ivy Lea)という地味な港に行ってみました。

運良くその日は、いくつかの団体さんが来ていてクルーズも運行されていました。
てことで、早速クルーズ船に乗船します。

クルーズ01   クルーズ02   クルーズ03

クルーズが始まると、そこはまさにリゾート地。
名前の通り、小さな島が無数にあり、その1つ1つに別荘が建っていて、ボートが繋がれていました。
カナダとアメリカの国境を越えて船はどんどん進み、ハイライトのハート島(写真右)が見えてきます。

ハート島01   ハート島02   ハート島03

1時間のクルーズではハート島内の観光はできず、島の外側を船でぐるっと回るだけ。
お金持ちのボルト卿という人が、別荘として建てたのがこのボルト城なんだそうです。
(ちなみに、みなさんご存知の「サウザンドアイランズ」というドレッシングは、
このボルト卿がクルーズ中に気に入ったドレッシングに、その場所の名前を付けたとのこと)

【7.キングストン/Kingston】

旅の最後は、トロントまで3時間弱のところにあるキングストンの街へ立ち寄ってみました。

キングストン01   キングストン02

以前はカナダ連邦の首都が置かれていたというキングストン。
特にこれと言った観光の目玉がある訳ではないのですが、
サウザンドアイランズ行きのクルーズの発着場所の一つとなっている街です。

市庁舎前の広場では、晴天の下、こじんまりとしたマーケットが開かれていました。
(そして観光案内所前には、何故か蒸気機関車が)

*****

トロントの都会を離れて、紅葉のローレンシャン地方と憧れのケベックシティを訪れ、
たっぷりと「目の保養」をすることができる旅となりました。

(おしまい)


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