旅の写真
17.キーウェスト
【1.マイアミ/Miami】
アメリカ・フロリダ州にあるマイアミに到着したのは、3月上旬のことでした。
 
 
流石に北米屈指の避寒地と言われるだけあって、穏やかな気候の下、
青い空と青い海、白い雲と白い砂が、果てしなく広がっていました。
ビーチ沿いには、アール・デコ調(1920年代に流行した装飾)と呼ばれる、
パステルカラーの建物がたくさん並んでおり、「可愛らしい街」といった印象でした。
(まぁ大都市なので凶悪犯罪も多いらしいですが)
【2.エバーグレーズ/Everglades】
マイアミから車で約1時間、エバーグレーズ国立公園(Everglades National Park)に到着しました。
ここは世界遺産にも登録されている、広大な湿地帯にある国立公園です。
2005年のハリケーンで公園は壊滅的な打撃を受け、一部の施設はまだ閉鎖されたままでした。
徐々にですが、まさに「自然の治癒力」で、傷付いた木々たちも回復しつつあるそうです。
 
 
ロイヤルパーム地区にあるアンヒンガトレイル(Anhinga Trail)へ。
水辺のトレイルを進んで行くと、野生のワニ(アメリカアリゲーター)がうようよいらっしゃいました。
(まるでタイヤ工場・・・)
 
 
人間が誕生するずっと以前から、大自然の一部として存在したのであろう、
様々な種類の鳥たちが、湿地に集まります。
魚をくちばしで加えて捕獲するのもいれば、突き刺して捕獲するのもいて、
自然の中のリアルな世界を垣間見ることができます。
 
 
車をさらに奥地のフラミンゴ方面へ走らせ、ウェストレイクという湖へ。
そこは、世界最大級と言われるマングローブの生息地です。
移ろい行く雲の下で、ゆっくりした時の流れを感じながら、
ダイナミックな自然の中にすっと溶け込めたような気がして、素敵な時間を過ごすことができました。
【3.セブンマイルブリッジ/Seven Mile Bridge】
エバーグレーズを後にして、一路マイアミ方面へホームステッドまで戻り、
そこからUSハイウェイの1号線を南下すると、フロリダキーズと呼ばれる地域へと入って行きます。
「キー(Key)」と言うのは島のことで、フロリダ半島先端にあるこの地域には、
無数のキーがあり、それらはたくさんの橋で繋がれています。
この道は別名「オーバーシーズハイウェイ」と呼ばれており、終点のキーウェストまで続いています。
ホームステッドから約2時間、途中のマラソンという大きな島を通り過ぎると、
このハイウェイのハイライトとも言える、セブンマイルブリッジへと差し掛かりました。
 
 
 
真っ青な海の上を、真っ直ぐに天空へと向かって延びる、印象的な道路。
あまりに美しすぎるその風景からか、いろいろな映画に登場しては、爆破されることになります・・・。
(例えば、あり得ない展開過ぎて私の好きな映画の一つとなった、
シュワルツェネッガー主演の「トゥルー・ライズ(True Lies/1994年)」など)
 
セブンマイルブリッジ近くには、橋を眺められるビーチや、
以前は鉄道が走っていた鉄橋などもあり、様々な美しい風景を楽しむことができます。
【4.キーウェスト/Key West】
そしてようやく、オーバーシーズハイウェイの終点、キーウェストに到着しました。
 
 
「南の海」の雰囲気丸出しのキーウェスト。
上半身裸でスクーターに乗っている人がいたり、みんなビーチサンダルで歩いていたり。
そして写真は無いのですが、島ではハーレーダビッドソンのバイク野郎(特におじ様方)をよく見ました。
仕事を退職した後、海の上のハイウェイをハーレーで駆け抜け、南の島キーウェストまで。
う〜ん、最高じゃないですかっ!
 
ここは、USハイウェイ1号線の終点であると同時に・・・スタートの0マイル地点でもあります。
(看板、どっちか一つでええんとちゃうんか?)
 
島を歩いていると、車道に色鮮やかなニワトリ(rooster)が飛び出して来たりします。
で、車の方がたじろぐ羽目に・・・。
 
サザンモストポイント、アメリカ本土で一番南にある地点らしいです。
キューバまで90マイル(約145Km)という位置から、かつては戦略上の重要な拠点だったとのこと。
アメリカ人にとっても特別な場所なのか、写真撮影待ちの列ができてました。
(日本人にとっての宗谷岬・・・みたいなもんかな?)
 
 
美しい夕日を見るために、マロリースクエアに人々が集まってきました。
ゆっくりと時間をかけて太陽が吸い込まれていくのを、みな優しい面持ちで眺めます。
太陽が沈み終えると同時に、自然と温かい拍手が沸き起こりました。
そして、これからがキーウェストの本番、終わらない夜が始まります・・・。
(でも、マラソンの宿まで戻らないといけなかったので、残念ながら夜中までは楽しめず〜)
***
オーバーシーズハイウェイを通って車でマイアミまで戻り、この旅もおしまい。
美しい海と大自然とをたっぷりと楽しむことができる時間でした。
(おしまい)