旅の写真
18.カナディアンロッキー
冬のカナディアンロッキー(写真はこちら)も、それはそれで綺麗やったんですが、
やっぱり「一度は夏の本気のロッキーを見たいやん?」と思い、一路バンフへと向かいました。
【1.バンフ/Banff】
 
 
バンフの町と言えば、ここカスケードガーデンからの眺め(左)。
バックにそびえるカスケード山に向かって、メインストリートのバンフ通りが真っ直ぐに延びています。
町にはシックな建物が並び、派手な観光地の感じが無くてとても落ち着きます。
町から少し歩いたところにあるバーミリオンレイクは、気持ちのいい散歩コース。
湖面には、もう一つの空が広がっていました。
 
 
ロープウェイに乗って、標高2,285mのサルファー山頂へ。
心地よい風に吹かれながら、バンフの町が見下ろせます。
 
 
バンフ付近では、エルクやシマリスなど、いろんな動物たちがちらほらと登場します。
カメラを向けるとすぐ逃げる動物が多いのですが、
モノを食べてる時だけは、結構じっとしてはります。
 
バンフに滞在した日が、たまたま「カナダデイ」という建国記念日の祝日だったので、
バンフの町でちっちゃいパレードがありました。
夜はコンサートや花火も楽しむことができて、ちょっとだけ得した気分。
【2.アイスフィールドパークウェイ/Icefield Parkway】
 
 
いよいよ、カナディアンロッキーへのドライブがスタート。
前回は雪道で危険な目に遭いましたが(詳細はこちら)、今回は道路状態もよく、テンション上がりまくります。
レイクルイーズを素通りして、バンフから車で1時間半ほど、ペイトーレイクへ到着しました。
空に浮かぶ雲たちが、ゆっくりと湖面に影を落としては、いつの間にやら過ぎ去っている・・・。
ほのぼのした時の流れを感じながら、心の中で「こら、ほのぼのレイクやな」とか思って、独り半ニヤケに。
(って、古っ!)
 
 
カナディアンロッキーのハイライトとも言える、コロンビア大氷原へ。
前回真冬に来た時はビジターセンターも閉鎖中で、トイレすら使えず寂しい限りだったのですが、
今回は流石に大勢の観光客で賑わっていました。
雪上車に乗って、氷原へと向かいます。
空は雲に覆われ始め、だんだんと寒さも増してきました。
氷の大地に立つ頃には雪が舞い出して、まぁそれはそれで、氷河の世界を十分堪能できるものとなりました。
【3.レイクルイーズ/Lake Louise】
 
翌日は朝からレイクルイーズ方面へ。
氷河に覆われた山々が、湖面に眩(まばゆ)く映ります。
湖のすぐ前には、高級ホテルチェーン・フェアモントホテルの一つ、
「シャトー・レイクルイーズ」が誇らしげに建っていました。
 
 
続いて、今回私が一番行きたかったモレインレイクへと向かいます。
湖へ向かう1本道、モレインレイク・ロードは、山々に囲まれた奥地へと続きます。
レイクルイーズから車で10分、ついにモレインレイクへと到着。
雪を抱いた山々が静かな水面に映り、目の覚めるような青さで透き通った湖に、ただただ息を呑むばかり。
ボートが空中に浮いているかのような錯覚にさえ陥ってしまいます。
 
レイクルイーズの西に広がるヨーホー国立公園の町、フィールドまで足を伸ばしてみました。
人口300人ほどの小さな小さな町に止まった貨物列車は、どこまでも続いており、
可愛らしいスクールバスがちょこんと載ってたりして、微笑ましい光景でした。
【4.カルガリー/Calgary】
この旅のもう一つの大きな目的は、カナディアンロッキーの玄関口であるカルガリーで、
一年に一度10日間だけ行われるカウボーイ達のお祭り、カルガリースタンピードを見ることでした。
カルガリーに到着すると、街のあちらこちらに、
カウボーイハット+革靴でびしっと決めた大人たちが溢れ返っていました。
 
 
街の中心部で行われるパレードで、カルガリースタンピードは幕を開けます。
かっちょいい馬たちや、牧羊犬までが登場しての大変盛大なパレードでした。
(こじんまりしてたバンフのパレードとは、規模が全然ちゃう・・・)
 
メイン会場となるスタンピードパークは大賑わい。
遊園地のようなアトラクションやゲームコーナー、そして屋台の数々に、人々が列を成します。
ここも冬に来た時は、人っ子ひとりおらんかったんですがねぇ。
(ちなみにこの期間、カルガリーのほとんどのホテルの料金はどんと跳ね上がります)
 
スタンピードが行われるサドルドームへ到着し、いよいよ数々の競技が始まりますっ!
 
まずは定番の「ロデオ」からスタート。
あまりの動きの激しさに振り落とされる者数知れずで、ほんと、ロデオボーイの比ではありません。
こっちまで力が入って、競技に釘付けになってしまいました。
続いて「タイ・ダウン・ローピング」という競技。
飛び出した子牛を馬に乗って追いかけ、投げ縄で捕まえて、
その足を縄で縛るまでの時間を競うという、瞬発力が必要な競技です。
 
他には子牛に飛び乗ってなぎ倒すという豪快な「ステア・レスリング」、
3人の子供たちがみんなでポニーを捕まえるという「ワイルド・ポニー・レーシング」などなど。
(子供たちは毎回ポニーを捕まえられず、逆にポニーにずるずる引きずられるというオチやけど・・・)
「男臭さ」丸出しの競技の数々に、観客はみな、興奮の連続でした。
(各競技のビデオはカルガリースタンピードのHP(英語)で見られます→
http://cs.calgarystampede.com/events/rodeo/ )
 
夕方からは、チャックワゴンレースが始まります。
風を切りながら幌馬車を必死で操縦する男たちの姿が、なかなかカッコええんです。
ただし、お金を掛けている人は一喜一憂してますが、それ以外の人はわりと冷静に見てました。
最後に巨大なステージが登場し、盛大なショーや花火で盛り上がり、
大興奮の一日は終わりを迎えるのでした。
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世界屈指の美しい風景と、逞(たくま)しいカウボーイの祭典、
夏のカナディアンロッキーを、十分に堪能させてもらうことができました。
(おしまい)