旅の写真
22.ネパール
【1.カトマンドゥ/Kathmandu】
海外赴任先のデリー(インド)から飛行機でわずか一時間で行けることもあって、
お隣の国ネパールの首都カトマンドゥには、2回ほどお邪魔しました。
 
 
まずはカトマンドゥの中心、ダルバール広場。
旧王宮であるハヌマン・ドカのまわりに寺院が点在します。
生きた女神として崇められる「クマリ」が住む館(写真中央)の前では、
牛(のどアップ)がお出迎えをしてくれました。
右は、シヴァ神の化身の一つ「カーラ・バイラヴ」。
恐怖の神らしいが、どこかひょうきん。
 
古くからカトマンドゥに暮らすネワール族の郷土料理。
チベット料理のモモ(写真右奥)なんかも食べられます。
 
 
ネパール最大の仏塔(ストゥーパ)がある、仏教の聖地ボダナート。
仏具を売る土産物屋がストゥーパを取り囲みます。
ストゥーパの土台には、「マニ車」がずらっと並んでました。
仏教徒たちが、一つずつ回しながら念仏を唱えるのだそうです。
 
 
丘の上にあるネパール最古の仏教寺院・スワヤンブナートと、
そこから見下ろすカトマンドゥの街。
ネパールを象徴する模様とも言える「ブッダの目」が鮮やかで、
とても印象に残るストゥーパでした。
 
 
今度はネパール最大のヒンズー教寺院である、パシュパティナートへ。
本物の僧侶か、それとも単なる観光客用か分かりませんが、
写真を撮ろうとしたら「金をよこせ」と言うてました。
たくさんいる猿たちは、のんびりムード。
 
 
パシュパティナートを流れるバグマティ川は、
やがてインド国内でガンガー(ガンジス河)と合流する聖なる川。
丁度、遺体を洗ったり(流したり?)燃やしたりという光景に出くわしました。
インドのヴァラナシの町同様、ここで灰になって聖なる川に流されることが、
ネパールのヒンズー教徒の願いなのでしょうか。
【2.パタン/Patan】
カトマンドゥのすぐ南に位置し、美の都と呼ばれるパタンの町へ。
 
 
カトマンドゥ同様、こちらも中心地はダルバール広場。
建物のあちらこちらに、昔ながらの美しい彫刻がそのまま残っていました。
【3.バクタプル/Bhaktapur】
続いて古都、バクタプルへ。
世界遺産「カトマンドゥ盆地」の中で、私が一番お気に入りの町です。
車もあまり入って来ないため、とても落ち着いた雰囲気の場所でした。
 
 
16世紀頃、マッラ王朝時代に首都として栄えたというバクタプル。
町の中に、ダルバール広場、トウマディー広場、タチュパル広場の3つがあり、
寺院があちこちに点在して、路地が細かく張り巡らされています。
 
「ネワール彫刻の傑作」と言われる、美しすぎる孔雀の窓。
そして5mほど離れた窓から、その真似をするかのように顔を出すニワトリが。
(わざとかな?)
 
 
の〜んびりした時間が流れるバクタプルの町。
犬たちが日なたでヌクヌクしていたり、子ガモたちが民家の前を歩いていたりと、
微笑ましく平和な光景たちに出くわします。
【4.ナガルコット/Nagarkot】
カトマンドゥ近郊で、エベレストを始めとするヒマラヤの山々を見られるという、
ナガルコットの村へと向かいます。
 
 
のんびりバスに乗って行こうと思ったら、バスはもう満員。
まるで現地人を扱うかのように「屋根に乗りな」と言われ、独りぽつんと屋根の上へ。
「まさか独りだけじゃないやろなぁ」と不安なまま待っていると、
いつの間にやら自然と人が上がってきて、屋根もほぼ満席に。
お尻が痛いまま1時間ほどの山道に揺られ、ナガルコットの村へと向かいます。
 
 
ナガルコットからの眺め。
静かな雰囲気の中、世界一高い山脈であるヒマラヤが夕日に照らされ始めます。
翌朝は早起きしてヒマラヤからの日の出(写真中央)を眺めます。
ナガルコットの青い空と薄っすらと見える白い山々、想い出に残る光景です。
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飛行機からヒマラヤに別れを告げ、
インドのお隣ネパールへの旅は終わりを迎えるのでした。
(おしまい)