旅の写真
26.中欧(後編)
【6.ニュルンベルク/Nurnberg】
チェコのプラハから車で西へ約3時間、ドイツの都市・ニュルンベルクへと到着します。
 
神聖ローマ帝国の城「カイザーブルク」が街を見下ろすニュルンベルク。
中央広場では、「美しの泉」と呼ばれる彫像の塔と、その奥に独特の形をした聖母教会が見られます。
川沿いの風景も、めっちゃええ感じやん?
 
 
名物の炭火焼きソーセージ「ニュルンベルガー・ブラートヴルスト」を、パンに挟んで。
右は「レープクーヘン」という伝統菓子。
【7.ヴュルツブルク/Wurzburg】
ニュルンベルクから車で1時間ほど、ロマンティック街道の北の起点・ヴュルツブルクへと到着。
紀元前1000年頃から、ケルト人たちで街が栄えていたのだそうです。
 
世界遺産にも登録されている「レジデンツ」。
立派で見事な外観に加え、内部の天井のフレスコ画も圧巻でした。
 
 
ヴュルツブルクでのお宿は、「シュタインブルク」というちょっとええ感じの小さな古城ホテル。
ぶどう畑が広がる丘の上にちょこんとたたずんでいました。
 
何度も賞を取っているというフランケンワインを味わいながら、至福のひと時を。
【8.ローテンブルク/Rothenburg】
続いてロマンティック街道一の人気の町、ローテンブルクへ。
 
 
城壁に囲まれた町の中心にある、マルクト広場。
中世を思わせる色鮮やかな建物が並びます。
ジョッキのワインを一気飲みして町を救った市長をモチーフにした、「マイスタートゥルンク」の物語。
仕掛け人形が、その物語を再現するかのように楽しく踊ってくれます(写真中央)。
 
 
ローテンブルクの町には、いろんな表情が溢れています。
ゆっくりのんびり歩いて回りたい場所です。
 
ローテンブルク名物のお菓子「シュネーバル」。
店によって大きさも様々で、外から整然と並ぶお菓子を見ているだけでも楽しかったです。
 
郊外に出て、ローテンブルクの町と車を。
走っていると、何故かアルパカ(かな?)も見かけました。
 
 
ローテンブルクから車で北西へ30分ほど、クレクリンゲンという小さな町の外れに、
ヘルゴット教会という、これまた小さな教会がぽつんと建っています。
(どうしても訪れたくて、他のロマンティック街道の町を全て断念してまでやって来た)
ここには、リーメンシュナイダーという15世紀のドイツ人彫刻家の最高傑作とも言われる、
「聖母マリアの昇天」という名の木製の祭壇があります。
人々のひげから服のひだまで、緻密で美し過ぎる彫刻に、ただただ感動するばかりでした。
【9.フュッセン/Fussen】
ロマンティック街道を一気に南へと駆け下り、終点のフュッセンへ。
 
すっかり有名になった「ノイシュヴァンシュタイン城」。
暗闇の中で白く妖艶に輝くその姿は、「夢の城」の築城を進めながらも王位を剥奪された、
ルートヴィヒ2世の怨念が今でも宿っているようで、何かぞっとするものを感じてしまいました。
 
城までは馬車で行くことに。
朝早い時間帯だったためか、貸し切り状態で城への坂をパカパカと登っていきます。
 
 
城の内部は豪華絢爛、城からの景色も美しく、
ロマンティック街道のハイライトに相応しい場所でした。
 
フュッセンの町には、「ロマンティック街道の終点」を表す標識(写真右)がありました。
(とても分かりにくい場所にあって・・・レンタカーでうろうろしてしもた)
 
 
フュッセンを後にしてミュンヘンへと向かう途中、郊外にあるヴィース教会を訪れます。
田園風景の中にあるシンプルな教会、という外観からは想像できないほどの、美しいロココ装飾の内部。
「ヴィースの奇跡」と呼ばれる、涙を流すキリスト像が主祭壇に祭られていました。
う〜ん、圧巻・・・。
【10.ミュンヘン/Munchen】
旅の締めくくりは、「ビールの首都」とも呼ばれる街、ミュンヘンで。
 
 
ほんと、この街では、みなさん昼間から飲みまくってます。
ゆでた白ソーセージの「ヴァイスブルスト」をつまみに、乾杯〜!
 
ゴシック様式の重々しい姿を見せる、新市庁舎。
名物の仕掛け時計を見るために、雨の中、大勢の人が集まって来ていました。
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そんなこんなで、オーストリア、チェコ、ドイツとレンタカーで駆け巡った中欧の旅はおしまい。
残念ながら、ビール腹になっての帰国となりました。
(おしまい)