番外編 YS-11にのったぞ


YS-11は、国産唯一の旅客機です。1962年の初飛行以来、40年をこえた現在も日本の空を飛び続けていますが、衝突防止装置だかの搭載の義務化にともない、来年には引退することになります。
現在、日本エアコミューター(JAC)の6機が九州を中心に活躍しています。今回、このYS-11に乗ってきました。


(続きます)


わたしにとっては、はじめての離島空港です。とにかく小さい。一段高いところにある道路から、飛行機が丸見えです。チケットレスで買っても自動チェックインはできません。さらに、ペットボトルの検査は、なんと係員がふたをあけて鼻でかぐというものでした。
さて、機材の準備がおわり、いよいよ搭乗です。滑走路に乗客が散っていきます。やはりYS目当てのかたも多いようで、あちらこちらで記念撮影がおこなわれています。

他の機材のない滑走路にたたずむYSは、意外に大きく見えます。
しかし、ドアにつけられたタラップをあがり機内に乗り込むと、小さいということに気づかさせられます。ちょっと大きなバス、といった感じです。
驚いたのは、網棚がついているということ。これはオープン式なので、いまは、荷物をのせることは禁じられています。座席にテーブルはありません。古いバスについているような丸いワイヤーのカップホルダーが、アームレストについています。当然、オーディオなどはありません。
この網棚に、アテンダントをよぶためにボタンがついています。このスイッチ周りが、とても時代を感じます。


いよいよプロペラがまわりだします。ジェットになれていると、静かなものです。車輪がまわるさままで、見えます。これ、ほんとうに離陸するの、と思うほどのゆったりした感じで、離陸。プロペラ機って、ほんとうに静かにゆるやかにあがっていくんですね。
夕方になっていく太陽に海と山が輝いています。また、くるからねぇ。

日本でもこんな飛行機をつくることができたんだなぁ、ということを感じるとともに、就航から35年以上たっていても、飛行機ってちゃんととべるんですね。意外と寿命がながいものなのだなぁ、と感心感心。現代の機材と違い、かなりマニュアルでの運航を要求されるそうで、まさに機長の腕の見せ所です。
いままで、いろいろな旅を運んでくれた日本の空に一番にあった旅客機YS-11、ありがとう。

鹿児島から乗り継いだのは、対照的に現代的なANAのボーイング777-200。シートにモニタがついている機材でしたが、なぜか、搭乗時しかモニタが稼働していませんでした。JASの777は、現在位置などいろいろ見られたものですが、現在はどうなんでしょうね。明らかにコントローラーがゲーム用で、カードの読み取り機能もついていますものね。イヤホンが、とてもきこえやすく、持って帰りたかった・・・。

Posted: 金 - 9月 16, 2005 at 11:13 午後          


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