ぶつくさと〜く

【Vol.22】 太陽 (2003.11)

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この11/9に衆議院議員総選挙があり、私も一票投じてきました。
はっきり言って政治のことは全〜然わからんのですけど、
行ける時は必ず投票しに行こうと思っています。
それが、国や政治に対して不平不満を言うことができる最低条件だと思ってますんで。
(たまにはええこと言うたった〜、聞こえんように言うたった〜)

・・まぁそんなことはいいとして、
あの候補者たちの耳につく演説にはほんと、うんざりしますよね。
「○○です、お願いします。○○です、お願いします。」
何をするか、何を思うかを全く言わず、ただ自分の名前を連呼してるだけ。
あほか、それならテープに吹き込んでたれ流ししとけっちゅうねん。

大体「お願いします」はおかしいと思いません?
国民みんなの意見を政治に反映させてくれるはずの人間なんやし、
こちらからお願いすることはあっても、なんで君らが逆にお願いせなあかんの?
どうしてもそれが、当選したいがためだけの薄っぺらいしゃべりで、
結局のところ金が目的とちゃうの?と思ってしまうのは私だけでしょうか。
もっと、改革への熱い思いをアピールして欲しいもんです。

と、しょっぱなからいきなり人生幸朗師匠ばりにぼやいてしまいました。
失礼をば。

さて、会社の同じ部署のみなさんで、
「スペイン料理を食べながらフラメンコを見る」という機会がありました。
そのレストランには小さなダンスステージがあり、それを囲むように100人ほどの座席が。
偶然(かな?)にも最前列に座らされた私は、
1時間もあるフラメンコショーを実に1mの距離で見ることができました。
本気のフラメンコを初めて見ましたが・・ものっっっすごいですね、あれ。
男性も女性も、常に険しい顔をしながらのあんまりにも情熱的な踊りに、
ステージはどんどんヒートアップ。観客も息を飲んで見つめていました。

その中で、ややハゲ上がったチリチリロン毛のおっさんもすさまじい踊りっぷりで、
ステージを所狭しと暴れ回り、そのあまりの激しさになびく髪から汗が飛び散りまくり。
最前列で見ている私に踊りながら近付いて来たときには、
さすがにビールのグラスに手でふたしてしまいました。
(露骨にやると失礼なので、一応さりげな〜くやっときましたが)

まあそれはいいとして、またもややられましたよ。
踊りの途中に、外国人のウェイターがコース料理のスープを持ってきました。
そしたら、熱っ!
え、わしの長袖シャツの左腕のとこ、濡れてるやん。
せっかくおっさんの汗は無事かわせたのに、至近距離で汁かけられてるやん。

まあちょっと濡れたくらいええか、と思ってふとコースのメニューを見たら、
「にんにくスープ」

にゃ〜〜〜〜〜!!

おぃおぃおぃおぃおぃおぃ、一番こぼしたらあかんメニューやろ。
わしゃドラキュラちゃうっちゅうねん!
ほんまこの店、どんなシステムになっとんじゃ〜〜ぃ!!

その後はやや放心状態で踊りを見続け、最後まで情熱的だった踊りも無事終了・・・。
深い悲しみの中、家路に着く頃には、
こみあげる怒りでぷんぷんしながらも、その倍クサいニオイもぷんぷんさせてました。

ええけど俺、なぜか外国人に汁気をかけられること多いよな・・・。(vol.13参照)

さてさて、柔らかな日差しの中、その温もりを肌で感じる季節になってきました。
よく思うんですけど、ほんますごいですよね、太陽って。
1億5千万キロも離れたところから、この地球まで暖かみを届けてるんですよ。
そして人も、海も、大地もすべて、日々太陽を中心としてゆ〜〜っくりと回ってるんですよ。
そんな風に考えると、改めて太陽の偉大さに感動しませんか?
ほんま「太陽とシスコムーン」とか、軽々しく「太陽」なんて使ったらあかんよ。
(もう輝いてないし、どうでもよろしいか)
せめて、太陽のあとに小さくTM(=登録商標)とか付けといた方がええんとちゃいますかね。
「太陽TMとシスコムーン」
(あかん、シスコムーンて2回も書いてもた・・恥ずかし)

それはさておき、ご存じの通り、最近その太陽表面でフレア(爆発)が次々と発生し、
それが原因で、地球上で種々の自然現象や、人工衛星の故障などが起こりました。
その現象の科学的な不思議さに驚かされると同時に、正直、恐怖さえ覚えました。

例えばあれが、より大きな爆発だったら、地球の磁場は激しく狂い、
世界各地で大災害が起こって、多数の犠牲者が出ていたでしょう。
いや、もっと巨大な爆発だったら、
地球上の生きとし生けるものすべてが滅んでしまっていたかもしれません。

この地球上で、どれだけ意味のない殺戮が繰り返されていようとも、
どれだけ人間たちが金を目的として凌(しの)ぎを削り合っていても、
日々の平穏な生活も、
数え切れないほどの想い出も、
すべて一瞬で吹き飛んでしまうのか、と思うと、
何かものすごく切ないものを感じてしまいました。

だからといって厭世的・悲観的になるのではなく、
この宇宙の歴史からするとわずかな瞬間でしかない人間の一生であっても、
精一杯大切な何かのために生きていきたい、そんな風に思います。

と、ごちゃごちゃと書いている間に、今年もあと1ケ月となってしまいました。
う〜、今年も1年過ぎるのん早っ。短っ。小さっ。(失礼)

さあ、これから本気の寒さに突入しますが、みなさま風邪などひかれませんように〜。

(Vol.22 おしまい)


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