どたばた旅行記

3.北海道上陸

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北海道(写真はこちら)の大自然の中をバイクで駆け抜ける!

出発の何日も前から雑誌やガイドブックを見ていろんな想像が膨らむ中、
2002年9月初旬、
大洗港(茨城県)からのフェリーが出発する日をついに迎えました。

時刻は午前11時20分、天気は小雨。
しかし少々の雨なんて、このテンションの高さなら全然気になりません。

出発

同行する友人3名とは大洗港で落ち合うことになっていました。
ラッキーストライクのテーマが頭の中にフェードインし、
大洗へ向けて、準備万全で自宅(埼玉県川口市)を出発!
・・・しようと思ったら、なんとエンジンがかからへんやん。ひえ〜!!

出鼻をくじく、いきなりのトラブル。
あかん、俺だけバイクを諦めて電車で行かなあかんのか?
と思って焦りながらも、
とりあえずバイクを30分押して、給油した後、バイク屋へ。
・・・と、バイク屋に着いたとたん、もう一度エンジンをかけてみると、
なんと、あっさりエンジンかかりました。
ガソリンの量が減っていて、ちゃんと全体に廻ってなかったみたいです。

は〜、よかった、これで北海道に行ける〜!
どうもありがとうと言って(何もしてもらってないけど・・)
家に荷物を取りに戻り、大急ぎで大洗へ向かいました。

大洗1   大洗2

2時間で大洗へ到着。
港は北海道へツーリングに行くバイクと車の群れでいっぱいでした。
しばらくすると、同行する友人3人が到着、
旅のメンバーが全員揃いました。

さあ、これからフェリーで20時間、北海道へ向かうぞ〜!と
テンションはさらに上がります。

フェリー1

車やバイクが順にフェリーに乗り込み始め、我々もフェリーに乗り込もうか、
というまさにその時、なんと、またエンジンがかからない。ひえ〜!!

今度はほんまにガス欠でした。
げ〜、ガソリンスタンドなんか近くにないや〜ん。
今度こそ、ここにバイク置いて行くのか〜?
・・・結局、灯油ポンプで友人のバイクからガソリンをシュポシュポ入れてもらい、
なんとかフェリーに乗り込むことが出来ました。
(まわりの知らん人々に、ものっすごい笑われたが・・・)

フェリー2

フェリーの中のバイク置き場。排気ガスの臭いがプンプンしてました。
う〜、死にそ。

2等客室は30人くらいが入れる大広間で、決められた場所に、
人一人がやっと寝転べるくらいの布団、そのサイズの毛布とシーツが置いてありました。
隣の人との隙間はまったくなく、
う〜、こんな狭いスペースで寝るのか〜、
と思いながらも、とりあえず寝床を確保。

19時頃からバイキング形式の夕食を食べ、
ビールで乾杯、みんなで旅の成功を祈りました。

食後、大急ぎで風呂に入り、20時からの
「北の国から・2002遺言」の後編を、
本土を離れて運行するフェリーのため、とても見づらい画像の中、
ストーリーがはっきりわからないながらも最後まで見ました。
(あの砂だらけの映像を15名くらいが
最後まで見続けていたのはさすがと言うべきだろう)

その後、早めに寝床へ移動。
比較的空いている部屋があったので、その部屋に全員で移動しました。
が、その部屋にはフェリーの機械音のようないびきの人がおり、
ガガガ〜ギギギ〜言うてて、全然眠れない。
他の3人はそれでもいつの間にか寝てしまいましたが、
私は諦めて元の部屋に戻り、そこでゆっくり睡眠を取りました。

次の日は昼までゆっくりし、午後2時前に、
20時間のフェリーの旅を終え、苫小牧に到着しました。
初日に出来るだけ移動しておこうと、
宿泊予定のキャンプ場をわりと遠くに設定していたので、
すぐにフェリーから降りられるように、準備に取り掛かりました。

さあ、いろいろな事件がありましたが、ついに初の北海道上陸、
楽しい旅の本当のスタートです!

苫小牧

・・んが、あれ、バイクの(ガソリンタンクの)鍵がないぞ?
あらゆる場所を探しましたが、やっぱりない。
ぎゃ〜!どこかでなくしてるや〜ん。もう給油出来へんや〜ん。
友人3人のうち一人は車だったので、
「ああ、バイクで北海道上陸まで果たして、ここからは車でまわるのか、俺」
と、今度こそさすがに観念しました。

とりあえず、エンジンはかかるので、フェリーを降りて苫小牧の街へ。
しかしバイクの調子がどうも悪く、
常にちょっとアクセルをふかしている状態じゃないと
すぐにエンジンがストップしてしまう・・・。
しかもガソリンが少ないため、
一度止まると二度とエンジンがかからない可能性がありました。
ということで、右手をアクセルから離せず、
常に微妙なポジションで固定してて、う〜、指めちゃつりそう。

友人が苫小牧の電話帳を調べてバイク屋に電話してくれて、鍵屋を紹介してもらい、
そこでなんとか合鍵を作ってもらえることになりました。
あ〜、ほんまに助かった・・・。

そしてやっとのことで、旅を開始することが出来たのです。
結局その日は、目的地よりずいぶん手前のキョンプ場に泊まることになりましたが。

そんなこんなで、北海道バイク旅を、無事(?)スタートすることが出来たわけです。
めでたしめでたし。

(おしまい)


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