ぶつくさと〜く

【Vol.48】 追い剥ぎ (2006.1)

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さあ、新しい年を迎えました。今年もみなさま、テンション高めでお願いします〜。
(いかんいかん、勢いで「フォーッ!」とか書くとこやった・・・危ない危ない)

話は昨年秋のことなんですが、「フジコ・ヘミング」のピアノコンサートを聴くために、
JR川崎駅(神奈川県川崎市)近くにあるミューザ川崎シンフォニーホールまで行きました。

その帰りに、どこかで夕食を〜と思って、とある飲食店に寄りました。
そこは、まぁごく普通の居酒屋にあるようなメニューも置いてあるのですが、
ウリは何と言っても「その場で自分で魚を釣って、それを料理にしてもらえる」てこと。

そう、お店全体がどでかい生簀(いけす)になっていて、鯛や鯵といったお魚はもちろん、
伊勢エビやサザエまでが、生きたままうようよしているんです。
そしてそれらを、店で貸してくれる釣竿を持って(必要ならエサをつけて)、
糸を垂らして、生きたまま釣り上げるというところなんです。

やってみると、これがまた楽しい。
もちろん魚もアホではないので、そう簡単に食いついてはくれないのですが、
それでもしばらくチャレンジしていると、
まるで、「がぶり、噛み付いちゃっていいかな?」と言わんばかりに、
エサが無くても突っ付いてきよるではないですかっ!

オマール海老にトライしたときには、
・・そもそもどこに口があるのか、どこに釣り糸を垂らしてええのかよう分からんのですが、
これも頑張ってると、針にどこかがひっかかって、見事に釣り上がるのでした。
(糸を切って逃げればええのに、彼は何のためにハサミを持っとるんじゃい?)

結局、オマール海老、シマアジ、そしてサザエまでも「ひっかけ(エサ無しのこと)」で釣り、
刺身にしてもらったり焼いてもらったりして、美味しく頂戴しました。

ただ・・・水がたっぷり入った水槽(生簀)のすぐ近くのテーブル席に座らされた我々は、
他の客に釣り上げられて必死で逃げようと暴れまくる魚たちに、
何度も、ばしゃっ、ばしゃっ、と水をかけられまして、
多少びちょびちょで帰る羽目になったんですけども・・・。
(てことで、座る場所には注意しましょう)

わりと根気が必要なので、おなかが減ってるときには辛いかもしれませんが、
楽しくてかつ新鮮な海の幸が食べられるこんなお店、一度行かれてみてはいかがでしょうか?

さて、大晦日にはジャンボ宝くじの抽選会に一喜一憂(一憂だけ?)された方も多いと思いますが、
富田家では、今回は宝くじを買わずじまいでした。
Vol.24にも書いた通り、2年前にそこそこ高額の当選をしたのですが、
それに味を占めてどっぷりハマることはまったくなく、
かなりの冷ややか目線で「あんなもんはそう何度も当たらんわ〜ぃと」思ってまして。
(ほんとは富田家に、住宅ローン返済優先の緊縮財政策がとられていただけ〜)

そんな「宝くじで3億円!」といった悲しい夢物語とは違って、
最近、申し込めば何故かわりと当たってしまう応募懸賞があります。
それは、ある電話会社の2ヶ月に1回行われるプレゼントなんです。

まぁ当たると言っても500円程度のものなんですが、
当たる人数は全国で100人ほどと、めちゃめちゃ多いというわけではないんですよね。
それが、ここ2、3年くらいでもう5、6回は当たってまして・・・。

数回に1度は当たってるって計算になるんですけど、
同じ懸賞でそんなに何回も当たるもんなんですかねぇ・・・?
ちょっと当たる回数が多過ぎて、逆に何か気持ち悪いんですよ、ほんと。

う〜ん・・・実は裏に何か大きな目的が隠されてるんとちゃうやろか?
もしかすると、送られて来たプレゼントに、その電話会社の盗聴器が仕掛けられていて、
電池が切れる頃にちょうどまた当選してるんとちゃうんかっ!?

もしくは、俺、向かいのビルからスナイパーにでも狙われてて、
自動的に照準が合うようなセンサーがそのプレゼントに付いてるんとちゃうかっ!?

いや、それとも単に、「スターどっきり」のTVカメラに隠し録りされてるだけで、
そのうちカメラに向かって「はぃ、大・成・功〜〜!」ってさせられるんかっ!!

いずれにせよ、めっちゃ恐いや〜〜ん!助けて〜、バードマ〜〜ン!!
(そして、俺、どあほ〜〜!)

・・・さて、あるとっても寒い冬の日のこと。
ワタクシ、会社の宴会で久しぶり(かな?)に飲み過ぎてしまいました。
(帰り道の記憶がかなり断片的でして・・・えへ)

宴会後に、多少酔いが醒めて意識がはっきりし始めたのは、
自宅の最寄り駅まであと5つほど、という駅の改札。
私は、改札口の前で駅員さんと話をしているところでした。

どうやら、持っていたはずのカバンが失くなってしまったらしく(あほ・・・)、
駅員さんにあちこち探してもらっている状況でした。
(財布から手帳から、大事なもの全部入ってたんですが)

それを待ちながら、私は「あれっ?なんかおかしいぞ?」とあることに気が付きました。
なんと、朝家を出るときは着ていたはずの黒のロングコートを、何故か今は着ていないじゃないですか!
うわっ、気付いてみると、寒いっ!寒っ!めちゃめちゃ寒いがなっ!!
ブルブルブルブル〜〜〜〜〜!!(きっと、ブル中野も真っ青やで)

震えながらしばらく待っていたのですが、探してくれていた駅員さんからは、
カバンも、そしてコートも、どこにも届けられていないと告げられました。
え・・・てことは、カバンだけでなくコートも盗まれたってこととちゃうんかぃ?
うっそ〜ん、俺、くそ寒い真冬の夜に、身ぐるみ剥がれたってことなん?
つまり、この平成のご時世に、「追い剥ぎ」参上ってことか〜〜いっ!!
(しかし、マフラーだけはしっかりと首に巻いてた・・・)

ええ齢こいたサラリーマンが、持ち物は首に巻いたマフラーだけで、
おうちに帰って来て「ただいま〜」て・・・。
わしは近所のコンビニにガム買いに行った中学生かっ!!

とりあえずその日は、仕方なくタクシーで家までたどり着きました。

翌日、鏡を見てみると、途中で転倒して目の上を強打していたらしく、
「独り、目の上のタンコブ状態」・・・。
2週間くらいずっと、目の回りがKOされたボクサーのように青黄色くなっており、
「お前はデビルマンかっ!」とまで言われました(泣)

後から分かったのですが、JR渋谷駅で転倒しているところを心配して、
わざわざ自宅までTELして下さった方がおられるみたいです。
どう考えてもこの文章を読んでないでしょうけど、本当にありがとうございました。

ちなみに翌日になって、カバンが別の駅に届けられていることが分かったのですが、
見事に財布だけが抜き取られていまして・・・(ぐすん)
そして問題のコートは、どこにも届けられていなかったのですが、
なんと数日後、そもそも宴会をした店でコートを忘れていたという事実が発覚しまして・・・。
いや〜、追い剥ぎでもおやじ狩りでもなくてよかったよかった。(よかったんか?)

ほんま・・・自分でもあほやとは思うんですけど、
どうにかして飲んでる途中で飲み過ぎが分かる方法ってないんですかねぇ?
例えば、奥歯にお酒センサーをかっぽりとはめておけるとか、
もしくは、胃の入り口にアルコール分解機能のある網のフィルタを付けられるとか。
誰か、お願いやから、何とかしてくれ〜〜!!

さて、めちゃ寒くなったなぁと思ったら急に暖かくなったり、
からっと晴れていたなぁと思ったら急に大雪が降ったりと、
もう何が何だかよぅ分からんことになってますが、
みなさま、くれぐれも体調を崩さないように注意しましょうね〜。

それではそろそろ、失礼しマイケルっ!
(わ、やってもた・・・)

(Vol.48 おしまい)


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