ぶつくさと〜く
【Vol.86】 加湿 (2009.3)
ぃやらしくも私の大好きなお金の話から始まりますが、
アメリカ同様、カナダの硬貨には穴が開いたモノがありません。
国内では、1・5・10・25セント、そして1・2ドルの6種類の硬貨が流通しているのですが
(50セント硬貨もあるらしいが見たことない)、
そのうち、5セント、10セント、25セントの硬貨はいずれも銀色で、
大きさがちょっとずつ違う(10セント<5セント<25セント)だけなんです。
さらにその流通していない50セントも、25セントよりも少し大きなだけの銀色コイン。
もちろん慣れればそれまでかも知れないんですが、
同じ色で大きさが少しずつ違うだけってのは、すごく見分けが付きにくいんですよね。
スーパーのレジなんかでお金を払う時に、財布を覗き込んだだけではいくらか分からず、
出すのにトロトロして、次の人の目を気にして、ちょっと焦ってしまいます。
(気〜、弱っ!)
あるときカナダの銀行の人に、
「カナダの硬貨は似ていてややこしい、日本のお金は穴が開いているのもあって見分けやすい」
ということを言ったら、ちょっと驚いた後に、
「でもそれは政府に言ってちょうだいね」と笑いながら言ってはりましたけど。
そしてそんな見分けが付きにくい硬貨の中に、平気でアメリカのお金が混じってたりします。
何かを現金で買ってお釣りをもらうと、ほぼ同じ色・同じ大きさのUS硬貨が、ちょくちょく入ってくるんです。
流石に札は見たことないですが、1セントは当たり前、5セントもたまにあります。
いくらアメリカとカナダが陸路で繋がっているとは言え、
他国のお金が平気で混じってる国って、どういうこっちゃ。
しかも、渡した方も受け取った方も、平気な顔で全く気にする様子もないって。
そもそも「お隣さん同士でそんなに似た硬貨を使うなよっ!」とツッコみたくなるんですが・・・、
同じ1セントと言っても、レートだって結構違うんですよ?
(2009年3月末現在、1カナダドルはおよそ0.8USドルに相当)
ほんとカナダさん、もっと自国のお金に誇りを持って、
区別しやすい、USとも違う色の硬貨を作ってくれ〜〜ぃ!!
さて、旅の写真・グランドサークル編 にも書きましたように、
ラスベガス方面に旅行に行ってきました。
ラスベガスは、以前出張で1週間ほど滞在したことがありました。
その時が初アメリカだったのですが(大阪・ミナミの「アメリカ村」は除く)、
滞在していたホテルで、あまり眠ることが出来なかったという記憶がありました。
ラスベガスはご存知の通り砂漠(ネバダ砂漠)の中にあり、
眠れなかった原因は空気の乾燥が激しかったからで(そのホテルだけかも知らんけど)、
おかげで毎晩、シャワーのお湯を少し出しっぱなしにしてベッドに入っていました。
(環境に悪いのは承知の上ですが、眠らん訳にもいかんので・・・)
今回の旅は、そのラスベガスだけなく、
フェニックスやモニュメントバレーなど、いずれも砂漠の中にある地域。
と言うことで、あの地獄の日々への対策として、うちで使っている加湿器を持参することにしました。
(う〜ん、環境にもグッドやん?)
・・・と、あっさり思ったまではいいのですが、
わりとでかい加湿器(大きさおよそ30cm×20cm×35cm)を飛行機で運ばないといけない。
もちろん、受託手荷物として預けてもよかったのですが、
壊されても困るので、機内に手荷物として持ち込むことにしました。
一応お隣さんといえども、トロントからアメリカへは国際線の飛行機。
しかも近年、アメリカへ入国する人の手荷物に対するセキュリティーチェックは、
他の国に比べて特に念入りにしっかり調べるようになっています。
ごつい電気製品・・・見るからに不自然なモノを持ち込んでいるのは明らかで
(加湿器持ち込んでる人はさすがに一人も見かけんかったし)、
セキュリティーチェックのおじさんに若干「ギロっ」と睨まれたような気がしたのですが、
まぁどこからどうチェックしてもただの加湿器なので、なんとか無事にクリア。
(ほっ)
こうして、旅の友・加湿器をアメリカ国内へと持ち込むことに成功し、
砂漠でも乾燥に苦しむことなく、無事に旅を楽しむことが出来たのでした。
まぁでも、ほぼ毎日加湿器をオンにしていたので、
ほんまにラスベガスが眠れないほど乾燥してたのか、
そしてそもそも加湿器を持って行った意味があったのかは、
最後まで不明なままやったんですが〜。
話は変わりますが、「ゼネコン」という言葉を聞くだけで、
な〜んか悪いイメージを持ってしまうのは私だけでしょうか?
いやほんと、ゼネコン関係者の方々もたっぷりおられるでしょうし、
こんなことを書くと確実に怒られるとは思いますが、
「General Contractor(総合建設業)」の略だということを知るまでは、
ゼネコンという言葉は、正直、ちょっとした犯罪用語やと思ってました。
(毎日誠実に仕事をしておられる方には申し訳ない)
だってそもそも、会社名に「○○組」とか付いてる所もあるんやし、
「ひょっとするとここ、『ちょっと悪いことを好む方々の集まり』なんかな?」
って思ってしまっても、おかしくないじゃないですか?
でもほんと、過去何十年と生きてきた中で、
なんかしょっちゅうと言っていいほど「談合」とか「闇献金」とか、
そういう汚らしい単語がよく耳に入ってくるような気がするんですよね。
しかも当然、百円や千円といった子供の小遣い程度の可愛らしいお金ではなくて、
何千万や何億といった、とても可愛らしくない数字とともに。
会社の上層部の人たちが捕まったりした後も、
何の問題もなかった感じで、今まで通りに会社がやっていけてるのも信じられません。
警察官とか教職員の方々とかは、ちょっと悪いことしただけでものすごく叩かれるのに、
こういったゼネコンのエライさんとか、政治家のセンセイとかは、
かなりあくどいことを山ほどしていても、何故かあまり叩かれずに済みますよね。
(叩かれたとしても「シラ〜」っとしてるし)
しかも政治家のセンセイなんかは、いつの間にか、普通〜の顔して、
当然のように元の職に復帰できてたりするのは、何故なんでしょうか?
(「政治家は一回捕まったら二度と政治家できない」っていう法律作ってくれんやろか?
・・・って、それを作れるのが政治家自身やから、自分で自分の首絞めるようなことせんか)
大人になればなるほど、こうした汚い面がはっきりと形を持って見えてきて、
子供の頃の無垢(むく)さが懐かしく感じられることさえあります。
(↑ほんまに持ってたかな?)
は〜、あの頃のキレイな世界、戻って来てくれへんかなぁ。
(Vol.86 おしまい)