旅の写真

5.カナダ西部

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【1.バンフ/Banff】

生きているうちに一度でいいから、自分自身の目でオーロラを見てみたい!!
そんな多くの人々が描いているであろう想いを実現するべく、2003年末、私は極寒のカナダへと飛び立ちました。

バンクーバーを経由してカルガリー空港へ、そこから車に揺られること約2時間、
まず最初に到着したのはカナディアンロッキー観光の中心地として世界的に有名なバンフ。
ここは昔から訪れたいと思っていた、憧れの地でした。
初日はレンタカーでコロンビア大氷原へ向かいましたが(旅行記はこちら)、
その後丸2日間はバンフの町を隅から隅まで歩き倒しました。

リス   サルファー山頂

まずは早起きしてバンフの町を一望できるサルファー山の山頂へ。
フェアモントバンフスプリングスホテルという豪華ホテルを出発し(もちろん泊まっていたのは別のしかも「ホステル」)、
ホテルで教えてもらった、人一人が通れるくらいの雪の山道(熊が出ないことだけ祈りながら進んだ)を、
リス以外誰とも会うことの無く約30分黙々と歩いてゴンドラ乗り場へ到着しました。
ゴンドラに乗って山頂へ行くと・・・さすがにめっちゃ寒いっ!
多少雲が広がっていましたが、バンフの町を囲む山々や湖沼など、美しい大自然の風景を空から見ることが出来ました。

カスケードガーデン1   カスケードガーデン2

バンフ中心街の南端にあるカスケードガーデンへ。
夏には花が咲き乱れるそうですが、もちろん全面雪に覆われていました。
そして、カスケード山をバックにバンフのメインストリートを撮影。ほんと、綺麗な町です。

バンフ夜景

夜のメインストリートへ繰り出す。
クリスマス前のイルミネーションが、ただでさえ美しい町をさらに美しく輝かせていました。

アッパー温泉

ゴンドラ乗り場近くにあるアッパー温泉へ。
右側に見えている湯気の下に屋外プールのような温泉があり、水着に着替えて入ります。
夜10時前だったので入っていた人は少なかったのですが、やけに地元のカップルみたいな若者率が高かったです。
(近くでいちゃいちゃすんなっちゅうねんっ、ムカつくわ〜)

温泉に入りながら夜空に輝く星たちを眺めようと思っていたのですが、湯気で全然見えませんでした。(泣)

【2.カルガリー/Calgary】

バンフから長距離バスで移動し、カルガリーへ。

カルガリー

日曜日のカルガリーは、穏やかに晴れ渡っていました。
特徴ある形のカルガリータワーを中心に、近代的な街が広がります。
でもちょっと街を離れると静かな郊外が広がっていて、ほどよい居心地でした。

スタンピード1   スタンピード2   スタンピード3

カルガリーはカウボーイが多く住んでいた街で、
毎年7月には街全体が「カルガリースタンピード」という祭典一色に染まるそうです。
そのメイン会場となるスタンピード公園に行くと、人は全〜然いませんでしたが、
スタジアム(サドルドーム)には普通に入れました。(というか勝手に入ったんやけど・・・)
ここでロデオ大会や、チャックワゴンレース(幌馬車を引いた馬が猛スピードで走るレース)が繰り広げられるのです。
そこにいるだけで人々の歓声が聞こえてきそうな雰囲気で、ちょっと興奮しました。

フォートカルガリー1   フォートカルガリー2

昔、北西騎馬警察が砦を築いたというカルガリー発祥の地・フォートカルガリー。
ゆったりと流れるボウ川沿いで、街外れにひっそりと静かに立っていました。
残念ながら展示施設は冬場はお休み。

カルガリー夜景

カルガリータワーからの夜の景色。
街の東側には広大な平原が広がっており、遠くまで明かりが続いているのが見えます。

*****

そろそろ夕食の場所考えようかな〜と思って街をうろうろしていると、
日曜日でひっそりとしていたはずの街の中心部になぜか人々の行列が。
お年よりから子連れの家族、近所の酔っ払い風の人が、チケットのような紙を持って並んでいます。
ついつい好奇心で看板を見に行くと「○○クリスチャンセンター・クリスマスディナー」の文字が。
話を聞いてみると、いろいろなスポンサーの計らいで、
街の人々にクリスマスディナーを振舞うという年一回のイベントのようでした。
チケットなしでも入れるとのことだったので、とりあえず、飛び入りしてみました。

クリスマスディナー1   クリスマスディナー2

なんと会場内には2千人以上の人がおり、番号の付いたテーブルに10人ずつくらい座っています。
なんやようわからんまま、多少怪しいおっさんの横に座りました。
しばらくするとバンドの演奏やショーがステージ上で始まり、
テーブルにはローストビーフ(かな?)やチキンなどの料理が運ばれてきます。
(そのあやしいおっさんと多少話しをしましたが・・・あれ、浮浪者かなぁ?)
そして、さっきの紙にはどうやら抽選番号が書いてあるらしく、
子供たちが嬉しそうにプレゼントをもらって帰っていました。
ほんと、偶然にも貴重な体験を出来て楽しかったです。
(タダ飯も食えたし・・・ニヤリ)

【3.ホワイトホース/Whitehorse】

カルガリーからまたバンクーバーを経由し、さらに2時間半のフライト(小さい飛行機で揺れまくり)、
ついに、オーロラを見るための拠点となるホワイトホースの町に到着しました。
北緯60度を越え、マイナス30度以下になる日も当たり前のこの町に到着し、
ついに来たぞ〜っ!!と、鼻は凍りかけでもテンションは上がります。
(ちなみにホワイトホース空港にはインフォメーションすらありませんでした。
いろいろ探した挙句、知らないおじさんに声をかけて、タクシー相乗りで町へ・・・)

ホワイトホース

ホワイトホースの目抜き通り。
・・・と言っても人口1万5千人ほどの町なので、まあこんな感じですかね。
ここに来ればとりあえずなんでも揃います。

クロンダイク号   ユーコン川

町の観光名所は、外輪船SSクロンダイク号と、夏にはカヌーのメッカとなるユーコン川。

*****

そしてついに夜。旅のメイン、オーロラを楽しむ時間になりました。
ホワイトホースの滞在初日と3日目は、23時出発のオーロラツアーに参加。
(3日目は温泉に入りながらオーロラを観賞、というツアー)
2日目は、現地で知り合った京都の学生さん(♂)2人と急遽レンタカーを借り、
真っ暗闇の中、雪の山道を走ること30分、
フィッシュレイクという人が誰も来ないような真っ白に凍った湖で、
気温マイナス20度の中、一晩過ごしました。(エンジンが止まったら死んでたで)

オーロラ1   オーロラ2

残念ながら天候がそれほど良くなく、テンションが最高潮になるほどのオーロラではなかったのですが、
暗闇の空に緑色の光がふわっ〜と現れて消える様はとても神秘的で、ささやかな感動がありました。
(でももっとカーテンみたいにベロンベロン揺れるのを見たいので、いずれまた来ようと心に誓いました)
ちなみに上の写真は(このためだけに持っていった)一眼レフカメラで30秒ほど露光しているので、
実際に肉眼で見るより綺麗に写っています。

犬ぞり1   犬ぞり2   犬ぞり3

最終日、その学生さんらとともに犬ぞりを楽しみました。
凍った川の上を、お犬様たちがワンワン吼えながらソリを引いて走りまくります。
(徳川綱吉時代なら確実に死刑にされてるで)
氷の上の風はかなり冷たく、私は銀行強盗用の覆面をかぶっての参加。
結構スピードが出て、かなり楽しめました。
(ちなみに犬が飼われている場所は、犬の鳴き声でびっくりするほどうるさい)

【4.バンクーバー/Vancouver】

旅の最後には、カナダ第3の都市バンクーバーの街へ。
ちょうどクリスマスの日に到着し、次の日も祝日(ボクシングデー)だったので、街はバーゲンバーゲンでものすごい人でした。
至る所、クリスマスイルミネーションに包まれていて、綺麗なのはよかったのですが。

フェリー

バンクーバーの街並みを、ノースバンクーバーへ向かうフェリーの中から。

ノースバンクーバー1   ノースバンクーバー2   ノースバンクーバー3

ノースバンクーバーには港に隣接したパブリックマーケットがあるのですが、さすが祝日だけあって、閑散としてました。
バンクーバーの夜景を遠くから見るために、夜もまたノースバンクーバーへ。

バンデューセン1   バンデューセン2   バンデューセン3

郊外まで足を運び、広大な面積を誇るバンデューセン植物園へ。
流石にこの季節なので花らしい花はほとんど咲いていませんでしたが、
きっと夏には信じられないほど美しく咲き乱れるんやろな〜と、想像を掻き立てられる場所でした。

ギャスタウン

バンクーバー発祥の地とされるギャスタウンにある、珍しい蒸気時計。
寒空の下、もくもくと湯気を出していました。

そして、数多くの冬の大自然に触れることが出来た旅は、終わりの時を迎えるのでした。

(おしまい)


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